クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

夏の熱中教室のご案内

夏の熱中症教室って書きそうになった、それくらい暑すぎる2015年夏。このたび八谷和彦さんに任命されて、3331熱中教室(2015夏) の講師人選をさせていただくことになりました。以下、概要です。 3331熱中教室(2015夏) 2014年夏、2015年冬に実施された「大…

小中学生を対象としたイベントに出ます

前日の告知になってしまいましたが、8月7日(金) に相模女子大学での小中学生向けイベントに参加します。参加費無料。 「いきものがたり」上映会&クマムシはかせのとくべつ授業~世界最強の生きものってなに!?日 時:8月7日(金) 午前10時~11時30分(開場9時3…

クマムシ観察キットでクマムシを見よう

全国のクマムシファンの皆様、お待たせしました。クマムシ観察キット 、学研からついに発売です。 ミクロモンスター LED内蔵ズーム顕微鏡&調査キット このキットには、LED内蔵ズーム顕微鏡、ベールマン装置、観察用プレート、テキストなどが付いています。…

下北沢でクマムシ講演会

告知が遅くなりましたが、8月4日(火)の夜に下北沢のダーウィンルームという場所でクマムシ講演会を行ないます。講演会のタイトルはずばり、「クマムシ博士のクマムシ研究日誌」。 クマムシ講演会「クマムシ博士のクマムシ研究日誌」:ダーウィンルーム ク…

クマムシの生体展示が鳥羽水族館で始まります

三重県の鳥羽水族館にて、ヨコヅナクマムシの生体展示が8月2日より始まります。飼育しているヨコヅナクマムシを、顕微鏡でのぞいて観察することができます。 ヨコヅナクマムシを展示します:鳥羽水族館飼育日記 日本科学未来館では、以前から乾眠状態のヨコ…

アメリカ自然史博物館でクマムシなどの極限生物特集が開催中

American Museum of Natural Historyのサイトより ちょっと告知が遅くなりましたが、アメリカ・ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)にてクマムシをはじめとした極限生物の特別展示が行なわれています。私も動画素…

クマムシが「生物学者のプレパラートシール帳2」に収録されました

愛くるしくも精巧な生物フィギュアを手がけることで広く知られている「いきもん」が、ガチャガチャの「生物学者のプレパラートシール帳2」をリリースしました。 私と高知大学の松井透さんは、このシール帳に収録されているクマムシの写真提供などで制作に協…

おすすめ本レビューサイト「HONZ」に新規参入しました

おすすめ本のレビューサイト「HONZ」に新規参入しました。拙著フィールドの生物学シリーズ『クマムシ研究日誌』を出版した際のインタビューをHONZの柴藤さんと内藤さんにしていただいた際に、加入のお誘いを受けたのがきっかけである。 夢はみんなで作る研究…

『クマムシ研究日誌』読者のみなさまにお願い

先日出版されたフィールドの生物学シリーズ『クマムシ研究日誌』がおかげさまで売れ行き好調のようで、そろそろ重版がかかる気配になってきました。ご購入していただいた読者のみなさまには厚く御礼申し上げます。 クマムシ研究日誌: 地上最強生物に恋して …

クマムシ博士の「最強生物」学講座、重版出来御礼。

拙著『クマムシ博士の「最強生物」学講座』にまた重版がかかり、第3刷になりました。 『クマムシ博士の「最強生物」学講座』 購入していただいた皆様一人ひとりの家庭をまわり、ぎゅっと抱擁してさしあげたい思いでいっぱいですが、日本でこれを実行すると通…

ナショジオ『クマムシ観察絵日記』二十一話〜三十話

ナショジオで隔週にて連載中の『クマムシ観察絵日記』、三十話まで掲載されました。 クマムシ観察絵日記: ナショナルジオグラフィック日本版公式サイト 連載回数を重ねるごとに人気も上昇しているようで、著者冥利につきます。ここでは三十話までをダイジェ…

TOKYO FMラジオ「クロノス」に収録出演しました

告知を忘れていましたが、6月24日(水)、TOKYO FMラジオ「クロノス」に収録出演しました。 クロノス:TOKYO FM 収録スタジオにて、DJの中西哲生さんに抱っこされるクマムシさん(現在はプレゼント募集は終了しています)。 今朝は「クマムシ」のキャラクタ…

おばあちゃんのクマムシポエム

先日、千葉県立中央博物館でのクマムシ観察会のあと、ひとりの女性が僕のところにやってきました。今年の4月に掲載された毎日新聞のクマムシ記事に触発されてクマムシに興味をもち、クマムシを題材にした詩を書いたというのです。参照されたクマムシ記事はこ…

クマムシバーを一日限定オープンします

月に吠える通信より ゴールデン街のバー「月に吠える」で一日店長をすることになりました。場所は「月に吠える」というプチ文壇バーです。 日時:7月4日(土)19〜24時頃(予約不要) 料金:チャージ500円、ドリンク700円〜 会場:プチ文壇バー「月に吠える…

【書評】『持たない幸福論』現代の教祖の有り難い説法

個人的に大好きなニート界のカリスマことphaさんの新著が出た。 持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない 私はだいぶ前からphaさんが好きで、彼のブログもたびたびチェックしているのですが、今回の本はphaさんの哲学の集大成という…

クマムシ日記はじめました

ちょっと前から慶應大クマムシ研究グループでクマムシ日記をつけはじめています。 クマムシ日記 私だけではなく、荒川さん、クマムシ王子、飼育係Aさんたちが、クマムシの生態やその他の豆知識をわかりやすく紹介しています。基本的に毎週更新されるので、よ…

千葉県立中央博物館でクマムシ講演&観察会

6月14日(日)に千葉県立中央博物館でクマムシ講演&観察会を開催します。千葉県立中央博物館13:00 から14:15までがクマムシ講義、14:30から16:00までがクマムシ観察会となっています。場所は千葉県立中央博物館の講堂/1階ホール。 当日申込先着150名(小学…

ベジタリアン・チーズに見る、バイオテクノロジーが道徳心を刺激する時代の幕開け。

Photos courtesy of Biocurious バイオテクノロジーが医療や食料生産に応用されるようになって久しい。遺伝子操作により、ヒトのホルモンを効率よく分泌する大腸菌が作られ、害虫に負けない農作物などが作られてきた。ただ、「人工」や「遺伝子組換」という…

よいインターネット

『クマムシ研究日誌』がようやく発売開始になりました。全国の大型書店の理工書コーナーに並んでいます。上の写真はジュンク堂書店藤沢店のもよう。『クマムシ博士の「最強生物」学講座』と一緒に並べてもらって嬉しい。 さっそく『クマムシ研究日誌』が書評…

ネイキッドロフトでトークイベント

6月3日(水)に久しぶりにトークイベントに登壇します。場所は、新大久保近くのネイキッドロフト。お笑い芸人のザ・ギースの尾関高文さんと、同じくお笑い芸人のキングオブコメディの高橋健一さんが主宰するイベントにゲストとして参加します。チケットは前…

『クマムシ研究日誌』発売開始

フィールドの生物学シリーズ『クマムシ研究日誌』が製本されて送られてきました。四苦八苦しながら書いたものがこうして本というフォーマットとなって届くと、やはり嬉しいものですね。 本書が書店に並ぶのは早くて今週末、遅くても来週の頭になる見込みです…

【書評】『テングザル―河と生きるサル』ボルネオの思い出

テングザル―河と生きるサル:松田 一希著 (フィールドの生物学7) 著者の松田一希氏は僕とは北海道大学大学院時代の同じ研究室の出身で、しかも同級生。松田氏は現在、京都大学で特定助教をしている。拙著『クマムシ研究日誌』は、彼が僕のことを東海大学出…

クマムシさんのLINEスタンプをつくってみた

今月のはじめに、クマムシさんのLINEスタンプがリリースされました。イラストはイラストレーターの阪本かもさんに描いていただきました。 クマムシさんスタンプ:LINEストア すでに多くの方に使っていただき、毎日1000個のクマムシさんスタンプが送信されて…

クマムシ本『クマムシ研究日誌』を出版します。

5月下旬にクマムシ本が出ます。タイトルは『クマムシ研究日誌』。メルマガ「むしマガ」で連載していた同タイトルの原稿をベースにまとめたものです。すでにAmazonで予約受付を開始しています。 クマムシ研究日誌: 地上最強生物に恋して 前作のクマムシ博士の…

【書評】『毒きのこ-世にもかわいい危険な生きもの』著者らの意図にまんまとはまる

毒きのこ-世にもかわいい危険な生きもの 菌類研究者の白水貴博士(美声)監修の本書は、毒きのこのみに焦点を当てて紹介している。きれいなきのこの写真に、多すぎず少なすぎない説明が付記されており、図鑑として眺めていても楽しい。 きのこは担子菌類のも…

4/29にニコニコ生放送でクマムシ観察会を開催します

4月29日(水)の18:00から、ニコニコのクマムシチャンネルでクマムシ観察生放送を行ないます。クマムシ博士の解説つき。 クマムシ観察会生放送: クマムシチャンネル どんなクマムシが出てくるのか、楽しみ。 さらに同日19:30からは乾眠状態のクマムシに水を…

ABC朝日放送「ワンダーアース」にクマムシが出ます。

2015年4月29日(水)の14:00から4時間放送予定のABC朝日放送「ワンダーアース 地球のチカラ生き物のチカラ」にクマムシが出ます。 ワンダーアース 地球のチカラ生き物のチカラ: ABC朝日放送 私も芸人のミサイルマンと一緒にクマムシを観察したり、ストレス耐…

共同研究者に「ギブ・ミー・マネー」と言う時代

先週はフランス人の知人一家がこちらに遊びにきました。この知人は、フランスで博士号を取得し、今はアメリカのワシントン大学でテニュアトラック助教をしている知人のアンソニー。そしてアンソニーの妻(台湾人)、子ども、妻のお母さん、そしてアンソニー…

【書評】『捏造の科学者 STAP細胞事件』科学界に横たわる問題を提起し続ける装置

捏造の科学者 STAP細胞事件:須田桃子 本書は毎日新聞記者の須田桃子氏によるSTAP細胞騒動の記録である。2015年の大宅壮一ノンフィクション賞にも選ばれている。 物語は、須田氏が笹井芳樹氏からのメールを受け取るところから始まる。須田桃子氏によるSTAP細…

線虫を食べるクマムシ

youtu.be 先日、線虫を丸呑みしているオニクマムシを発見した。オニクマムシは肉食で、通常はヒルガタワムシなどを飲み込むようにして食べる。だが、線虫を食べることはほとんどない。線虫は飲み込むには大きすぎるので、通常は食べられないからだ。線虫の体…