クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

2014-01-01から1年間の記事一覧

クマムシ24時間生中継を大晦日に実行します。

クマムシ博士が飼育している生きたクマムシ(ヨコヅナクマムシ)を24時間にわたって生中継するという、人類史上初となる試みを大晦日から元旦にかけて実行します。下のリンク先にあるニコニコのクマムシチャンネルからご覧ください。中継開始は2014年12月31…

ナショジオ『クマムシ観察絵日記』一話〜二十話

ナショジオで私が連載している『クマムシ観察絵日記』が二十話まで掲載されました。 クマムシ観察絵日記: ナショナルジオグラフィック日本版公式サイト 本連載はタイトル通りの内容なのですが、クマムシ研究者ならではの視点でとらえた細かい現象も多く紹介…

昆虫大学に出展します。

11/2(日)と11/3(月)、メレ山メレ子学長が運営する昆虫大学に出展します。クマムシさんグッズ販売、そして、そのへんでとってきたコケからクマムシが見つかるかどうかも実演します。 昆虫大学2014in横浜 on Strikingly開講地:さくらWORKS Map 〒231-0012…

オープンアクセスサミット2014に登壇します

今週の10月20日から10月26日、オープンアクセスウィークが世界規模で開催されます。 日本でも関連イベントがあり、明日10月21日に行われる下記の「オープンアクセス・サミット2014」に私も登壇します。 オープンアクセス・サミット2014「オープン世代のScien…

クマムシ博士は慶應大学に加入しました

本日より慶應大学で研究活動をすることになりました。こちらでも登場した荒川和晴さんのところで、一緒にクマムシの研究をさせていただきます。このような素晴らしい環境で研究できることになり、たいへん嬉しく思います。 こちらでは上席研究員という何とな…

9月22日(月)のNHKラジオ第1「すっぴん!」に出演します

表題の通り、9月22日(月)のNHKラジオ第1「すっぴん!」に出演します。出演時間は午前10:05から10:55の予定。 すっぴん!: NHKラジオ第1 番組の名の通り、出演者はすべてメイクなしの面々。 当日の番組内では俳優の松田悟志さんとクマムシについて語ります…

クマムシさんがはてなブログに引越しました

耐える系キャラクターでおなじみのクマムシさんがはてなブログに引越しました。 クマムシさん日記 ということで、作者である私ともども、このはてなのサービスでお世話になることになります。はてなの皆様、はてなユーザーの皆様、どうか仲良くしていただけ…

東急ハンズ池袋にクマムシさんのお店が期間限定でオープンします

クマムシさんのお店が東急ハンズ池袋1Fエントランスに期間限定でオープンします。期間は2014年8月18日(月)から8月27日(水)までの10日間。 今回は従来のアイテムに加えて新アイテムの「最高級クロレラ」、「生八ツ橋」、「かんみんクマムシさん」、「ニセ…

京大でお話しします

そういえばここではお知らせしてなかったんですが、パリから帰ってきて久しぶりに日本での生活を始めました。落ち着いたらまたこちらでクマムシの研究をしていくので、みなさんどうぞよろしくお願いします。 さて、博士コンサルの山田光利さんに誘われて、今…

生物学はどこまで自由になれるのか?――DIYバイオの可能性

来る7月30日(水)、早稲田大教授の岩崎秀雄さんと思想家の東浩紀さんとともに、東京五反田のゲンロンカフェにて「生物学はどこまで自由になれるのか?――DIYバイオの可能性」と題したイベントでお話しします。 近年、手作りの装置を使ってコストを抑えながら…

天才少年少女物語(第二話)

第一話の続き (1ヶ月後) 湯川先生「はーい、みんな着席してー。今日で1学期も最後。明日から夏休みだけど、 ちゃんと計画を立てて夏休みの宿題は早めに終わらせるようにね」 生徒 「はぁーい」 湯川先生「それから、もうひとつお知らせがあります。この段…

天才少年少女物語(第一話)

(帝国市立第一小学校の3年1組。ある日の帰りの会) チャイム「キーン コーン カーン コーン・・・」 湯川先生「はーい、みんな席について!今日は1学期前半の「あの賞」の受賞者が 決定したから、今から発表しますよー!」 生徒 「えー?!もしかしてー?」…

クマムシさんのサブキャラグッズを販売開始しました

各方面で好評いただいている「クマムシさん」。 図1. クマムシさんぬいぐるみS(税込1,480円) クマムシさんのグッズを発売開始してから1年半が経ちましたが、このたび新たに他種(シロクマムシちゃん・占いクマムシ・悪いクマムシ)のグッズを、公式オンラ…

【書評】『ときめき昆虫学』元虫好き少年少女がふたたび虫スイッチを押すとき

ときめき昆虫学: メレ山メレ子 著 ニコニコ学会βのむしむし生放送やむしマガのインタビューでもたびたびお世話になっている虫大好きブロガー・メレ山メレ子さんの渾身の虫本「ときめき昆虫学」が出版された。私と一緒にクマムシを観察したときの様子も収録さ…

【書評】『パワー・エコロジー』生態学者たちの青春研究冒険譚集

パワー・エコロジー: 佐藤 宏明, 村上 貴弘 編 私は大学院生時代、動物生態学の研究室に所属していた。北海道大学大学院の地球環境科学研究科の東正剛(ひがしせいごう)研究室だ。本書「パワー・エコロジー」は、この東研究室に学生として所属していた研究…

クラウドファンディングによる研究費獲得を成功させる方法

前回の記事で紹介した研究活動支援型クラウドファンディングサイト「academist」の第一弾プロジェクト「深海生物テヅルモヅルの分類学的研究」が、残り日数40日以上を残してめでたく目標金額に達成した。自分には関係のないことなのだが素直に嬉しいし、ほっ…

研究活動支援型クラウドファンディングサイトがオープン

STAP細胞騒動の影にすっかり隠れてしまった感があるが、日本初となる研究活動支援に特化したクラウドファンディングプラットフォームサイト「academist(アカデミスト)」がオープンした。 研究費獲得のためのクラウドファンディングサイト「academist(アカ…

【書評】『逆境エブリデイ』現代の幸せの見つけ方

逆境エブリデイ: 大川弘一 著 本書は世界最大規模のメルマガ配信スタンドである「株式会社まぐまぐ」の創業者、大川弘一さんによるポーカー戦記である。私は大川さんの考え方や文章が好きで大川さんのメルマガも購読しているが、本書はこのメルマガに書いて…

世界初のクマムシ擬人化漫画の第二巻が発売される

ミドリムシは植物ですか? 虫ですか? II: 羽鳥まりえ 羽鳥まりえ先生によるクマムシ擬人化漫画の第二巻が発売された。前巻に引き続き、今回も巻末に私の名前がアドバイザーとしてちゃっかり載っている。 今回はクマムシよりもミドリムシの方にスポットが多め…

ナショナルジオグラフィックで「クマムシ観察絵日記」の連載を開始します

日本全国に増加しつつあるクマムシ・キッズたちのニーズに応えるため、本日よりナショナルジオグラフィックのウェブ上で「クマムシ観察絵日記」の連載を開始します。 クマムシ観察絵日記: ナショナルジオグラフィック クマムシを観察している上で気付いたト…

【書評】『バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!』DIYバイオムーブメントのすべてがここに

バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック! 先日も少し紹介した、これからのバイオ研究活動の動向がわかるエキサイティングな一冊。 ここ数年、アカデミアの外でバイオの研究を行う「バイオハッカー」がアメリカを中心に増加している。彼らの多くは改造…

アカデミアを卒業します

この4月をもって、パリ第5大学および仏医学衛生研究所との契約が終了します。これにてアカデミアでのキャリアを卒業し、晴れてフリーの研究者になります。ここでのフリーというのは精神的なフリーという意味で、厳密には法人に所属する民間の研究者という立…

『クマムシ博士の「最強生物」学講座』のKindle版が出ました

拙著『クマムシ博士の「最強生物」学講座』が出版されてから半年が経過しました。おかげさまで各界で好評をいただいています。 クマムシのゆるキャラを商品化して研究費を捻出しようとする奮闘ぶりも語られる。研究対象並みのしぶとさが頼もしい。 朝日新聞 …

クラウド査読により透明になるアカデミア

STAP細胞研究は残念な方向に進んでしまいました。この間もメルマガで色々と書いてきましたが、もうこの研究結果を擁護する研究者はほぼ皆無でしょう。私もだいぶ前に理研への寄附手続きの取り下げを申請し、受理されました。 小保方さんの博士論文の剽窃問題…

「博士メガネ男子論」にみる不器用理系男子の需要

マスコミの報道の中で小保方晴子さんが「リケジョ」と称されていることについて、議論が起きている。確かに、同様の報道の中で男性研究者が「リケダン」と呼ばれないことを考えると、ジェンダーを前に出した呼び方は適当でない。研究所のグループリーダに用…

クマムシさんのクレーンゲーム景品が登場します

私が発案しプロデュースしているクマムシキャラクタークマムシさんが株式会社タイトーとライセンス契約を結びました。今年2014年4月より、全国のアミューズメント施設のクレーンゲーム用景品として登場します。 クマムシさんのプロジェクトは科学啓蒙と、私…

人気ブロガー藤沢数希さんとの対談内容が公開されました

昨年むしマガでお届けした人気ブロガー藤沢数希さんとの異色対談の内容が、藤沢さんのブログ「金融日記」に公開されました。 生物学者の堀川大樹さんと恋愛工学対談: 金融日記 動物の生殖行動から海外文化まで話題にしています。硬い内容ではないので、まっ…

はてなブログに引越しました。

はてなダイアリーからはてなブログに移行しました。時代の流れですね。 はてなダイアリーからの以降だと、コメントやはてなブックマークも一緒に移動できるので便利ですね。でもFacebookのlike!の数はリセットされますね。当たり前だけど。納豆菌の記事には…

乾いても死なない線虫のサポーターたち

・線虫シーエレガンス クマムシに比べると、肢もなくニョロニョロしていてあまり可愛くない線虫シーエレガンス(主観)。 シーエレガンス from Wikimedia だが、このシーエレガンスは生物学研究において非常に大きな役割をもっている。大腸菌を餌として爆発…

ヒルはクマムシよりも強いか

・ヒル ヌマエラビルというイシガメの体表に寄生するヒルが、−196ºCもの低温で凍っても生き延びることが分かった。東京海洋大学と農業生物資源研究所の研究グループの研究だ。 A leech capable of surviving exposure to extremely low temperatures: PLoS O…