クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

2012-01-01から1年間の記事一覧

2012年のむしブロ+5大ニュース

あっという間に今年も終わりですね。今年もむしブロ+をご覧いただいた皆様、どうも有り難うございました。あまりブログを頻繁に更新できなかったのですが、こうして1年を振り返ると色々ありましたね。ということで、2012年のむしブロ+的5大ニュースを取り…

日本科学未来館クマムシ観察会見学者募集

12月21日(金)に日本科学未来館で開催するクマムシ観察会では、科学教育に関心のある方の見学を無料で受け付けています。 本観察会に参加することで、今後、科学教育や科学イベントなどでクマムシの採集と観察を行うスキルが身に付くこと受け合いですので、ご…

むしマガハイライト【Vol. 97, 98, 99】

☆━━━━NASAが新たな火星探査計画を発表 NASAは米国時間の12月3日、現在火星を探査中のキュリオシティがこれまでに有機化合物のクロロメタン、ジクロロメタン、トリクロロメタンを検出したものの、地球型生物の構成要素になるような有機物は検出されなかった、…

ゆるふわ極限環境アニマル・ヒルガタワムシ

クマムシを採集しようと路上の干涸びたコケを持ち帰って水に浸して観察すると、その中からおびただしい数のヒルガタワムシに出くわすことが、よくある。クマムシが見つからず、ヒルガタワムシだけわんさか出てくるようなこともあり、そんなときは「ちぇっ、…

クマムシさんてぬぐい販売開始のお知らせ

クマムシをモチーフにしたキャラクターのクマムシさんのてぬぐいを販売開始しました。デザインはmacoさん担当。 全部で6色。このクマムシさんてぬぐい、手をぬぐう他にも、使い方は色々です。 ペットボトル入れや、 ティッシュ箱入れにも最適。 一家に一枚あ…

クマムシ博士のクマムシ観察会・イン・日本科学未来館

12月21日(金)に日本科学未来館で、小学生、中学生、高校生を対象としたクマムシ観察会のイベントをAstro_NinjaGurlさんと行います。参加費無料。 本イベントではコケの採集方法からクマムシの観察方法まで、クマムシ博士が伝授いたします。残念ながら大きな…

【堀川大樹×八谷和彦×猪谷千香】科学とアートとキャラクターの話をしよう〜ピンクのクマとムシのクマ〜

12月19日(水)に下北沢の本屋さん「B&B」で八谷和彦さん、猪谷千香さんと一緒にトークイベントをします。 科学とアートとキャラクターの話をしよう〜ピンクのクマとムシのクマ〜 八谷和彦さんは、あのPostPetの開発者であり、原発をうんちとおならに例えてわ…

むしマガが有料メルマガ増加部数ランキング1位になりました

私が発行する有料メルマガ「むしマガ」が、まぐまぐで発行されている全有料メルマガの中で、増加部数ランキングが先週初めて1位になりました。 有料メルマガ版増加部数ランキング: まぐまぐ これまでは5位が最高記録でしたが、荒川和晴氏のインタビュー掲載…

むしマガハイライト【Vol. 94, 95, 96】

☆━━━━ご挨拶 こんばんは。12月最初のむしマガをお届けします。パリはすっかり寒くなり、外に出るのがつらいです。皆様もお体にはくれぐれもお気をつけ下さい。 荒川和晴さんのインタビュー開始に伴い、むしマガの読者数がこの数日間で急増しています。本メル…

超高校級とよばれたイケメンサイエンティストの野望

世の中には天才児とよばれる子どもが稀に存在する。ゲノム解析ツールG-languageの開発者、慶應大学特任講師の荒川和晴氏も、少年時代にきっとそうよばれていたに違いない。 4台のスクリーンで解析作業をする荒川氏 (慶應大学湘南藤沢キャンパスにて) 研究室…

パラサイト男子とその彼を体内に宿した女子の愛の物語

我々ヒトの世界では男女という2つの性が存在するのが当たり前だが、世の中にはメスだけで繁殖する動物や、ひとつの体に雄と雌の両方の生殖機能をもつ雌雄同体の動物もいる。 雌雄同体の動物は、卵子と精子をつくることのできる生殖器官、卵精巣をもっている…

むしマガハイライト【Vol. 91, 92, 93】

☆━━━━男女の力関係 前回まで、日本のジェンダー観は演歌と金麦とおかあさんといっしょに象徴されており、これは世界でも珍しい特徴であることを説明してきました。 このような社会の中では、バリバリ働きたい女性にとってはやりづらいところもありますし、能…

クマムシさんの運営スタッフ募集

クマムシさんスタッフ募集。: クマムシさん日記 クマムシさんが運営スタッフを募集しています。ご興味のある方は、下記の募集要項をご覧の上、ご応募ください。 - ■ 職種ネットショップ運営スタッフ ■ 内容ネットショップサイトの操作 受注処理や在庫データ…

むしマガハイライト【Vol. 88, 89, 90】

☆━━━━バッタ本 むしマガでもたびたび登場するバッタ博士こと前野ウルド浩太郎博士の著書「孤独なバッタが群れるとき」が、11月20日に発売になります。 ☆孤独なバッタが群れるとき:東海大学出版会 http://www.ajup-net.com/bd/isbn978-4-486-01848-3.html 目…

むしマガハイライト【Vol. 85, 86, 87】

☆━━━━悲劇 先週は悲惨な事件がありました。それは、研究室で起きました。 今月、僕の所属する研究室がそのままそっくり別の研究機関に移ることになっており、引越し作業をしていました。 引越しに伴い、飼育中のヨコヅナクマムシもすべて乾燥させるため、ク…

むしマガハイライト【Vol. 82, 83, 84】

☆━━━━解約率ゼロ こんばんは。今月最初のむしマガをお届けします。 毎月、月末になると若干名の読者さんがこのむしマガを解約されます。まぁ、このメルマガには生活に役立ったりお金が儲かるようなことが書かれていませんし、多忙な現代人である皆様に決して…

むしマガハイライト【Vol. 79, 80, 81】

☆━━━━日付が 火曜日に変わってしまってからの送信で申し訳ございません(フランスはまだ月曜日なのですが)。書いていたネタがつまらなかったので全面的に書き直していたら日付が過ぎてしまいました。 今回は大学院生やポスドク、そして将来研究者を目指す学部…

むしマガハイライト【Vol. 76, 77, 78】

☆━━━━クマムシさん おはようございます。クマムシさん、ITmediaに取り上げられてからだいぶ注目が集まってきており、twitterのフォロワー数ももうすぐ1万人にせまろうかという勢いです。 昨日はある読者の方からクマムシさんてぬぐいのご注文をいただいたの…

むしマガハイライト【Vol. 73, 74, 75】

☆━━━━日本対フランス戦 先週の金曜日に、パリ郊外の競技場Stade de Franceにサッカー日本代表対フランス代表の試合を観に行きました。 会場はもちろん地元フランス人でいっぱい。僕は日本サポーターの集まるビジター席で観戦しました。ビジター席の日本サポ…

むしマガハイライト【Vol. 70, 71, 72】

☆━━━━パリの中華街 昨日はパリの中華街に出かけました。中華街は僕の住まいから歩いて行ける距離にあります。 中華街そのものに中華系やその他アジア系の人々が多いのですが、そこの一番大きなモールの中に入ると、ここがパリということを忘れてしまいそうな…

むしマガハイライト【Vol. 67, 68, 69】

☆━━━━おわび 今号のむしコラムも夜遅くなってしまいました。先週と同様、やはり内容的に食事前にはお届けするのが不適切との判断からです。この調子だと、毎週夜のお届けになってしまうかもしれませんが...。 例によって変な夢を見ても、当方では一切の責任…

むしマガハイライト【Vol. 64, 65, 66】

☆━━━━クマムシ漫画 最近むしマガの購読をはじめた漫画家の羽鳥まりえ先生が、クマムシの漫画をウェブ漫画サイトのエアレイドに11月ごろ発表されるようです。 ☆エアレイド http://www.famitsu.com/air_raid/midorimushi/index.html すでにミドリムシ漫画は同…

バッタ博士によるバッタ本の目次がキてる件

写真: 前野ウルド浩太郎博士 このブログやメルマガでもたびたびフィーチャーし、コアなファンを獲得しつつあるバッタ博士・前野ウルド浩太郎氏が、11月20日にバッタの本を出版することになった。 孤独なバッタが群れるとき<サバクトビバッタの相変異と大発…

フランス人の生産性の高め方

フランスに住んでいると、人々の時間感覚の違いに辟易することがよくある。駅の故障した自動改札は修理をせずに何ヶ月も放置したままだったり、ビザの手続きも無駄に時間がかかる。 ところが先日、これと相反する行動を目の当たりにした。 今月、私が所属す…

科学報道に大切なこと

ある若手記者によって書かれた、科学報道に関する産経ニュースの記事が叩かれている。 科学取材…専門用語飛び交い理解不能の世界、頭が真っ白に: 産経ニュース 内容は、文系出身の若手記者が記事作成のために研究者の取材をするものの、研究者が話す専門用語…

リルログおすすめ記事

2011年1月から、ブログコミュニティー・リルログにてシーズン1からシーズン5までブログを書かせてもらいました。リルログは主にアートや音楽の世界で活躍する数十名のブロガーが各シーズンごとに入れ替わりながら記事を投稿するというユニークなブログコミュ…

バッタに憑かれた男との出会い

写真: 前野ウルド浩太郎博士 バッタに憑かれた男こと、バッタ博士の前野ウルド浩太郎氏がメレ山メレ子氏主催の昆虫大学に出演するらしい。 11/17(土)・18(日)神田の旧電機大校舎にて、虫の魅力をプロに学ぶイベント「昆虫大学」開講します!: メレンゲが…

iPS細胞のゆるキャラ「アイピーエスさいぼう君」

iPS細胞の作製で2012年のノーベル生理学医学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授が、自身が所長を務める京大iPS細胞研究所の研究費不足をうったえている。 「研究スタッフをきちんと雇うには、マラソンを1年間に80回走らないといけない。人に優しい研究予…

研究者に一番必要なもの

いいかい、自国以外で研究者として生き残るのは本当に困難だ。最後までサバイバルする研究者に一番必要なものは何かわかるかい? 頭脳じゃない、そのクラスの研究者の頭脳はみんな同じくらい高いからね。 一番大切な事は、研究への情熱、一途の献身、毎日今…

細胞工学にクマムシコミュニティのコラムが掲載されました

日本のクマムシ研究コミュニティのコラムが、科学雑誌「細胞工学」の11月号に掲載されました。 細胞工学2012年11月号<特集:多才なマクロファージと疾患の関わり> クマムシコミュニティのこれまでの活動の軌跡や今後の展開について書いています。 クマムシ…