クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

クマムシ

第二回クマムシ学研究会プログラム発表と懇親会のお知らせ

2017年8月5日(土)に第二回クマムシ学研究会を東京大学本郷キャンパスにて開催します。当日のプログラムも決まりました。今回は全部で19演題となり、前回の14演題から5演題増えました。 第二回クマムシ学研究会プログラム 日時:2017年8月5日(土)12:40〜1…

クマムシ博士の講演・イベントまとめ

クマムシ博士がこれまでに行ってきた講演やイベントなどの記録をピックアップしてまとめてあります。ここに掲載していない講演会やイベントも多数。講演などのご依頼は horikawadd@gmail.com までどうぞ。 東京大学大学院新領域創成科学研究科講義 早稲田大…

クマムシ研究クラウドファンディング、達成御礼

3月から始めていたクマムシ研究クラウドファンディング、おかげさまで最終的に300人を超える支援者の方から350万円以上が集まりました。小さなクマムシへの大きな投資をしていただいた皆様に厚く御礼申し上げます。そして、今回のクラウドファンディングプロ…

第二回クマムシ学研究会を開催します

写真:荒川和晴 我が国にてめざましい進展をみせるクマムシ研究。昨年に続き、第二回クマムシ学研究会を来る2017年 8月5日(土曜日)、東京大学本郷キャンパスにて開催します。 第二回クマムシ学研究会 本研究会は一般に公開する形で開催するので、どなたで…

乾いても死なないクマムシの謎。その鍵を握るのは……?

よく聞かれる質問の中に「どうしてクマムシを研究しはじめたんですか?」というものがある。「そのクマムシ帽子はどうやって頭にくっついているんですか?」の次に、頻繁に聞かれる質問である。 クマムシの道に入ったのは、私が大学学部4年生のとき。変わり…

クラウドファンディング・セカンドゴール達成とお食事同伴追加スペシャルゲストのお知らせ

3月に開始したクマムシ研究クラウドファンディングも、ファンディング期間がのこりわずかとなりました。当初目標としていた支援額の200万円が10日間で達成し、セカンドゴールの300万円もおかげさまで達成しました。現時点で266名もの支援者の方々から総額320…

アカデミストでクマムシチャンネル生放送

現在、academistにて開催中のクマムシ研究クラウドファンディング。残り期間がわずかになってきましたが、おかげさまでもうすぐセカンドゴールの300万円を達成しそうです。5月12日の21時より、同じくacademistにてクラウドファンディング挑戦中の慶應義塾大…

『リアルクマムシ飼育観察キット』をクラウドファンディングでゲットしよう

現在開催中のクラウドファンディング「最強生物クマムシの耐性の謎をゲノム編集で解明する!」が、おかげさまで第一目標だった200万円を超えたため、第二目標の300万円に向けて新リターンのプログラムを追加します。 新リターンの内容は、世界でも珍しい『リ…

クラウドファンディング目標額達成とお食事同伴スペシャルゲストのお知らせ

学術系クラウドファンディングサイト「academist」3月2日に開始したクマムシ研究クラウドファンディングが、当初の目標額の200万円に達成しました。本クラウドファンディングにご支援いただいた200名を超える支援者の皆様に、厚く御礼申し上げます。 最強生…

クマムシ研究クラウドファンディングの支援者が150名になりました

現在、クラウドファンディングサイト「academist」で、クマムシ研究プロジェクトの支援を募っています。 最強生物クマムシの耐性の謎をゲノム編集で解明する! クラウドファンディング開始から5日間が経過し、ご支援いただいた方の数が151名になりました。目…

クマムシ研究クラウドファンディングの支援者が100名になりました

academistで行っているクマムシ研究クラウドファンディング、3月2日にスタートしてから3日間が経過し、ご支援いただいた方の数が100名になりました。 最強生物クマムシの耐性の謎をゲノム編集で解明する! 100名の皆さまに心より御礼申し上げます。 【関連記…

クマムシ研究クラウドファンディングに2日間半で100万円のご支援をいただきました

3月2日にスタートしたクマムシ研究クラウドファンディングが、開始2日間半で100万円の支援が集まりました。 最強生物クマムシの耐性の謎をゲノム編集で解明する! これで目標金額200万円に対し50%の達成率となりました。うーん、嬉しいですね。ご支援いただ…

トトロの里、瑞穂町でクマムシ講演と観察会を開催。

2017年3月12日(日)、東京都瑞穂町の郷土資料館でクマムシ講演会とクマムシ観察会を行います。参加費無料、子ども大歓迎。瑞穂町は『となりのトトロ』の舞台といわれる狭山丘陵の西に位置する牧歌的な町。 この講演会、「人をダメにする超巨大クマムシさん…

NHK『あさイチ』にクマムシと出ます

3月2日(木)のNHKの情報番組『あさイチ』にクマムシがちょこっと出てきます。慶應義塾大学先端生命科学研究所が取り上げられる中で、クマムシ研究グループも取材を受けました。8:15から9:00の間のどこかで出てくるようです。 www.kumamushikansatsu.comJAPA…

クマムシさんを預かっていただける書店さん募集

クマムシ本新刊『クマムシ博士のへんてこ最強伝説』が、全国の書店で並び始めました。今回のクマムシ本はゆるマニ系(ゆるくてマニアック系)。おまけでクマムシールもついてきます。 クマムシ博士の クマムシへんてこ最強伝説作者: 堀川大樹,ナショナルジオ…

クマムシール付き『クマムシ博士のクマムシへんてこ最強伝説』を出版します。

クマムシ本新刊『クマムシ博士のクマムシへんてこ最強伝説』を2月下旬に出版します。最強生物クマムシの本なので、本書の帯には「死なない!」がやたら目立っていますが、もちろんクマムシも死にます。それも、意外なくらいにあっけなく。本書ではクマムシの…

クマムシしか研究したくない教員と、アリしか研究したくない学生。

勇ましい姿の岩井くん 私が北海道大学大学院に進学した2002年、研究室の指導教員の東正剛教授の専門はアリの生態学でした。通常であれば、研究室の指導教員は自分の専門に関連したテーマを学生に与えるもの。でも、私はどうしてもクマムシしか研究したくあり…

クリスマスにクマムシを24時間生中継します

今年のクリスマスはクマムシチャンネルでクマムシを24時間生放送します。クマムシチャンネルはこちら。 live.nicovideo.jp 中継場所は、渋谷FabCafe MTRLのオープンバイオスペース・BioClub。 Photo credit: BioClub www.bioclub.org 放送は2016年12月24日(…

【映画レビュー】『X-コンタクト』アクロバティックすぎるクマムシ映画

ここ数年、日本におけるクマムシの認知度が急速に高まってきた。我が国のクマムシ研究は世界的に見ても進歩しており、下の記事でも紹介したように、2016年には日本の研究グループからクマムシの一種であるヨコヅナクマムシの全ゲノム解読と放射線耐性を向上…

レールを外れてクマムシ研究

クマムシは極限環境に耐える動物として知られる。私たちは今回、そのクマムシの中でも横綱級の耐性を誇るヨコヅナクマムシの高精度ゲノム配列を決定し、本生物の放射線耐性機構の一端を解明した。本論文はNature Communicationsに掲載された。 Hashimoto T*,…

クマムシ研究所がMaker Faire Tokyo 2016に出展します

直前の告知になってしまいましたが、8月6日(土)と8月7日(日)に東京ビッグサイトで開催されるMaker Faire Tokyo 2016にクマムシ研究所が出展します。 クマムシ研究所:Maker Faire Tokyo 2016 ブースでは私たちが普段研究しているヨコヅナクマムシの展示…

NHK『サイエンスZERO』に出演します。

昨年末のNHK『サイエンスZERO:プレゼンスタジアム2015』に出演して優勝したのですが、そのときの副賞として本番組への出演権をもらいました。そしてこのたび、晴れて本番組に出演することになりました。 サイエンスZERO:水の生態調査の大革命! 環境DNA 放…

【満員御礼】クマムシワークショップ開催のお知らせ

※追記:本ワークショップは満員になりました。 アメリカを中心に広がるDIYバイオのムーブメントですが、ついに日本でも本格的にこの動きが出てきました。2016年に株式会社ロフトワークが中心となり、「BioClub」というDIYバイオのコミュニティが発足。渋谷に…

『クマムシ研究日誌』、重版出来御礼。

クマムシ研究日誌: 地上最強生物に恋して 重版出来!(1) (ビッグコミックス) ちょうど1年前に出版した『クマムシ研究日誌』(東海大学出版会)が重版されることになりました。『クマムシ博士の「最強生物」学講座」』(新潮社)に続き、これで単著は2作連…

英語教師に英語力は必要か

日本人は英語の話題が好きだ。どの媒体でもかならず、英語に関する話題を頻繁に目にする。個人的には英語についての議論はあまり興味がないのでスルーするのだが、さきほど目にしたこの記事に書かれていた教師の英語力について、少しだけ気になった。 toiann…

クマムシの味を知る−−人類の偉大な飛躍

図0. 無数のドゥジャルダンヤマクマムシ。 1. はじめに 人類が構築してきた文明のなかでも、食文化は、もっとも重要なカテゴリーのひとつを占める。ヒトの摂食行為は、生命活動に必要なエネルギーを確保するためだけのものではない。摂食行為にかかわる味覚…

クマムシ学研究会プログラム決定

2016年 4月10日(日曜日)、慶応義塾大学日吉キャンパスにてクマムシ学研究会を一般公開で開催します。 第一回クマムシ学研究会 一般聴講参加費は無料。一般聴講に参加される方は、こちらから事前登録をお願いします。 当日のプログラムはこちらです。 会場…

「所さんの目がテン!」でクマムシ特集

3月27日の「所さんの目がテン!」はクマムシとくしゅう。むきゅーーーんhttps://t.co/1SPMTfHj2y pic.twitter.com/3Tye6OkqNV— クマムシさん (@kumamushisan) 2016年3月20日 2016年3月27日(日)の午前7時から「所さんの目がテン!」で「クマムシの科学」と…

クマムシ学研究会を開催します

撮影:堀川大樹、行弘文子 最近の我が国におけるクマムシ学研究の著しい盛り上がりを受け、来る2016年 4月10日(日曜日)、慶応義塾大学日吉キャンパスにてクマムシ学研究会を開催します。 第一回クマムシ学研究会 本研究会は一般に公開する形で開催するので…

クマムシが30年ぶりに覚醒

南極クマムシAcutuncus antarcticus。©Kazuharu Arakawa 南極で採取され、30年間保存されていたコケの中にいたクマムシが復活したことを報告した論文が出版された。これはクマムシにおける生存期間の最長記録。 Tsujimoto et al. 2015 Recovery and reproduc…