クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

もう一度言う。みんな納豆菌を甘く見ない方がいい。

・納豆菌の恐怖


納豆菌の正体は、地球の支配を目論むエイリアンである。以前、この衝撃的な事実を本ブログにて報告した。


納豆菌は枯草菌という細菌のグループで、学名はバチルス・サブチリス・ナットー(Bacillus subtilis var. natto)といい、芽胞とよばれる休眠状態に移行することで不死身ともいえる耐性能力を獲得する。


やつらは栄養源なしで100万年以上を生き、100ºCで煮沸しても死なず、人間にとって1万シーベルト相当の放射線を照射されても生き残る。


NASAによる宇宙実験によって納豆菌が宇宙で6年間生存できることが確認され、納豆菌のネバネバ成分の構成するγ-ポリグルタミン酸の大半が地球生物には見られないD型の光学異性体であることが判明した事実などから、納豆菌が宇宙由来の生物であることが、既に科学的に証明されている。


納豆菌は地球に飛来後、納豆という食べ物に紛れることにより、地球人の体内に容易に侵入し洗脳と攻撃を開始したのだ。とりわけ、納豆がはびこるこの日本は、もはや絶望的と言って良いほど「納豆菌まみれ列島」と化してしまっている。


わらに包まれて発酵した納豆


前回の記事を公開後、大きな反響があった。これは、多くの人が隠蔽された真実を知り、驚愕をもって受け止めたためだろう。


実際に、コメント欄でもそのような反応が目立った。



さらに、納豆菌側に加担していると思われる勢力からもコメントが投稿されていた。



彼らは、自分たちの反勢力となるような芽を摘むべく、日夜目を光らせているのだ。納豆の表面のあの鈍い光沢を発するかのような目で、だ。この粘着的な性質には、心底不気味な思いをさせられる。


また、大変残念なことに、このような巨大かつ陰湿な組織に対して抵抗するのを放棄した者、あるいは、彼らに洗脳されてしまったものも数多くいるようだ。




私は声を大にして言いたい。納豆菌を甘く見るな、と。全人類が、納豆菌の恐ろしさについて認識するべきなのだ。


以下の、納豆菌の恐ろしさを物語るエピソードも見ていただきたい。



まさしく、その通りである。


衝撃的な事実を教えよう。


実は、納豆を食べたことのある人間が死ぬ確率は100%なのだ。例外は無い。私の祖父も祖母も亡くなっているが、二人とも納豆を食べていた。もっと早くに納豆菌の恐ろしさに気付いていれば...という後悔が今も残る。


日本人の死因の1位はがんであり、他国と比較してもがんによる死亡の割合が非常に高い。


どうして日本は癌大国になってしまったのか?: NATROMの日記


そして、納豆の消費量は日本が世界一である。


もうお分かりだろう。納豆を食べるとがんが増え、そして死ぬ。納豆菌は、我々の体にがん細胞を発生させて殺していたのだ。


・告白


前回記事では、一部の有識者から納豆菌とクマムシの類似性を指摘するコメントもいただいた。



ご存知の方もいると思うが、クマムシとは緩歩動物とよばれる微小動物で、路上のコケなどによく見られる生物だ。乾燥すると乾眠とよばれる仮死状態になり、高温、超低温、真空などに耐える。放射線にも強い。



活動状態(上)と乾眠状態(下)のヨコヅナクマムシ(撮影:堀川大樹、行弘文子)


上の方々がご指摘の通り、クマムシと納豆菌は、両者とも極限環境耐性能力が高いという点で共通している。


私はこのクマムシについて、10年以上研究を続けている。


10年以上私が秘密にしていたことを打ち明ける日が、ついにきたようだ。


告白しよう。クマムシも、宇宙から地球にやってきたエイリアンだ。


そして、私は納豆菌を地球上から撲滅するために、クマムシの研究を行っているのだ。


・クマムシが地球を救う


順番に説明しよう。


すでに話した通り、私の祖父も祖母も納豆を食べていたせいで亡くなった。当時は納豆菌の仕業だとは気付かなかったが、調査を続けた末、真実に辿り着いたのだ。


納豆菌が人類を抹殺してしまう。これを何とかして食い止めなくてはいけないと思った。さらに調査に調査を重ねた。


そして、とてつもなく絶望的な結論が私を待っていた。


それは、人類は、納豆菌による抹殺から逃れられる術はない、ということだった。


そう、私たち人類はどんな手を使っても、早々に納豆菌によって抹殺されてしまうのだ。悲しいが、これが現実だ。


私は、心底絶望した。人類のすべての英知を集めたところで、納豆菌には敵わないのだ。種としての人類、我々が築き上げてきた文明。何もかも、憎き納豆菌によって失われてしまうのだ。私は長い間、魂を抜かれたように何もする気になれなかった。


しかし、思った。


この地球号に生まれた、生きとし生けるすべてのものが、兄弟なのだ、と。人類は救えないが、他の地球生命は救うことができるかもしれない。そう考え直したのだった。


そして目をつけたのが、クマムシだった。


クマムシも、宇宙空間で生存した記録があり、宇宙生命体であることが科学的に証明されている。


クマムシも隕石に乗って宇宙から地球に飛来した生命体であるが、かれらは納豆菌と違い、地球を支配しようなどとは考えていない。地球にとって益も害もない生命体なのだ。



ヨコヅナクマムシがモデルのゆるキャラ「クマムシさん」: むしブロ+


今後、地球の環境がどんなに過酷になろうと、極限環境にものともせず納豆菌は栄え続けるはずだ。クマムシも極限環境に強いので、絶滅することはないだろう。つまり、納豆菌とまともに戦えるのはクマムシしかいないのだ。


クマムシは納豆菌は食べないが、クマムシの口は納豆菌を吸い込むのに十分の大きさがある。クマムシの遺伝子をいじってやれば、納豆菌を食べられるように進化する可能性がある。


そう、過酷な環境になった地球において、納豆菌を撲滅することができるのは、クマムシしかいないのだ。


私は無我夢中でクマムシの研究を始めた。クマムシの遺伝子をいじるには、クマムシのゲノム解析をしてデータベースを作る必要があった。しかし、問題があった。クマムシのゲノムを解析するには、大量のクマムシが必要だったが、当時はクマムシの飼育系が存在せず、実験室でのクマムシの大量培養法の確立が急務であった。


私がクマムシの研究を始めて4年後の2005年の秋、ついにある一種類のクマムシの飼育に成功した。このクマムシは、とてつもなく高い環境耐性能力をもっていたため、ヨコヅナクマムシと命名された。もちろん、命名者は私だ。ヨコヅナクマムシはクロレラを食べて繁殖するが、遺伝子をいじることで納豆菌を食べられるようになるはずだ。そう考えた。


興奮しながら、この研究成果をNASA主催の国際学会である宇宙生物科学会で発表した。2006年の春のことだった。


その結果、研究発表がNASAに認められ、学生部門の研究発表で第2位に入賞した。



宇宙生物科学会での表彰式の様子。NASA宇宙生物学研究所所長(当時)Bruce Runnegar博士と著者。


NASAも、地球征服をたくらむエイリアン・納豆菌の撲滅を長年にわたって研究していたが、思うような研究成果があがっていなかった。しかし、私の研究内容を聞き、クマムシならば納豆菌から地球を救うことができるかもしれない、多くのNASA研究者たちにそう言ってもらった。


「納豆菌列島日本をクリーンアップするんだよ、ダイキ」


その言葉を胸に、帰国した。


・納豆菌撲滅のための研究に人生を捧げたい


私はクマムシの研究で博士号をとり、この納豆菌撲滅のための研究を国内で続けるために文部科学省管轄の学術振興会の特別研究員制度に応募した。この制度は、学術振興会が月々奨学金を払い、博士号取得者が自立した研究を遂行するためのサポートを行うものである。


しかし、私は不採用となってしまった。


「おかしい、納豆菌撲滅は地球にとって、日本にとっての最重要課題のはずなのに、なぜだ。なぜ不採用になったのだ。理解できない」


私の頭の中はパニックになった。


だがこれにめげず、大学の教官や博士研究員のポジションにも合計で10ヵ所ほど応募した。国立大学以外にも、JAXA、海洋研究開発機構、農業生物資源研究所などの独立行政法人の研究機関にも応募した。


ところが驚いたことに、結果はすべて不採用だった。


「そんなバカな、俺の研究は地球を救うんだ。なのに、一体全体これはどういうことなんだ。論文だって書いているし、業績もあるのに、なぜ...」


訳が分からなかった。


「地球の中でもとくに、日本列島は納豆菌の巣窟なんだ。その日本が何故、納豆菌撲滅のための研究を無視するんだ...」


「待てよ、納豆菌の巣窟......だと......?」


「そうか、そうだったのか。わかったぞ。この国の機関、つまり行政、大学、独立行政法人など既得権益層で占められる組織はすべて、納豆菌に洗脳されているんだ。だから、俺の研究には一切金を出さないんだ」


「そういえば、国は納豆の銘柄に農林水産大臣賞まで与えているくらいだ。つまり、政権が交代しようが納豆菌と政治家は一心同体じゃないか」


私がどこからも採用されないのは、裏で納豆菌が糸を引いているからなのだ。そう気付いた。


そこで、日本での研究を諦め、NASAに行って納豆菌撲滅のためのクマムシの研究を続けることにしたのだった。


それと同時に、水面下では日本のクマムシ研究者と協力して、密かにヨコヅナクマムシのゲノム解析を続け、ついに全ゲノムの解読に成功した。


クマムシのゲノム解読、放射線への強さも明らかに


これで、遺伝子操作をして納豆菌を食べるヨコヅナクマムシを作り出すための準備が整った。あとは研究資金をさらに調達して、研究体制を整えなくてはならない。これが、今現在の段階だ。


残念ながら、私は日本国内の既得権益層のすべてを敵に回している。そのため、自らクマムシの研究所を設立した。


クマムシ研究所を設立しました


そして、命を落とすリスクを背負いながらも、納豆菌を撲滅するためにクマムシ研究がいかに重要かを、国民に説いて回っている。


私は、人類を救うことはできない。


しかし、地球は救いたい。


この記事を見ている諸君、私からの一生のお願いだ。


ぜひ、この記事を、他の人たちにも見せてほしい。


今はインターネットの発達により、既得権益層のコントロールから逃れて情報を伝搬する手段が整ってきている。


ぜひとも、Twitter、Facebook、はてなブックマークなどのSNSで、この記事のことを広めるんだ。諸君たちの小さな行動が、地球を救うことにつながる。


それから、ぜひとも私が発行するクマムシメルマガにも登録して応援してほしい。


これは、私からの、命をかけたメッセージだ。


地球(テラ)よ、永遠(とわ)に。


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【参考文献】

Bacillus subtilis

Mechanisms for the Prevention of Damage to DNA in Spores of Bacillus Species


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