クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

クラウドファンディングによる研究費獲得を成功させる方法

前回の記事で紹介した研究活動支援型クラウドファンディングサイト「academist」の第一弾プロジェクト「深海生物テヅルモヅルの分類学的研究」が、残り日数40日以上を残してめでたく目標金額に達成した。自分には関係のないことなのだが素直に嬉しいし、ほっとした。研究プロジェクトの内容自体が面白かったことももちろんだが、academistがオープンしたばかりだったためにネットメディアに取上げられたことも、成功の大きな要因だろう。いずれにしても、この成功は研究活動支援型クラウドファンディングシステム確立のための大きな一歩となったのは、間違いない。


ただし、今後はいかにネット上で影響力をもつインフルエンサーに取上げてもらうように研究プロジェクトをアピールするかが、クラウドファンディングによる研究資金集めの重要なポイントになるはずだ。そして、より確実に成功させるには、研究プロジェクトを提案する研究者自身がインフルエンサーになるのがよい。その意味でも、研究者自身による普段のアウトリーチ活動は重要性を増してくるだろう。


ぶっちゃけた話、研究者のキャラクターとしての人気があれば、研究プロジェクト案の中身やその研究者の実績にかかわらず、クラウドファンディングによる研究費を確保しやすくなるはずだ。Twitterで数十万人のフォロワーを抱える研究者が「既成概念を打ち破るぼくの研究プロジェクトを支援してください!」と一言呼びかければ、その研究者の多くの熱烈ファンが研究プロジェクトの内容も読まずに寄附をするだろう。例の疑義がかかっている細胞の再現実験プロジェクトなども、巨額の資金を一般人から集められるだろう。


もっとも、数十万人のフォロワーを集めたり、マスメディアでセンセーショナルな話題を作るのは、かなりハードルが高い。だが、研究者としてネット上である程度のプレゼンスを築けば、数名のインフルエンサーが自然と応援してくれるものだ。だから、とくに科研費などを獲得しにくい分野の研究者は、アウトリーチ活動を日頃から片手間にやっておくとよいだろう。


私自身は今のところはacademistのようなクラウドファンディングサイトを利用する予定は無いが、クマムシメルマガ・クラウドファンディングやクマムシぬいぐるみ・クラウドファンディングを絶賛実施中だ。前者は月額840円(初月無料)を寄附すると毎週私が執筆するクマムシメルマガが送られてくる。後者は寄附(1050円〜)により、謝礼としてクマムシぬいぐるみなどのグッズが送付されてくる。これらの寄附金により、クマムシ研究が推進される仕組みだ。


というわけで、クマムシの研究推進を支援してもよいという方は、ぜひとも以下のクラウドファンディング・メニューをご使用いただけると幸いだ。


クマムシメルマガ・クラウドファンディング「むしマガ」

クマムシぬいぐるみ・クラウドファンディング「クマムシさんのお店」



寄附金額以上のリターン(賢くなる・いやされる・モテるなどの効果)が得られること請け合いである。


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