読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

むしマガハイライト【Vol. 82, 83, 84】



☆━━━━解約率ゼロ

 こんばんは。今月最初のむしマガをお届けします。 


 毎月、月末になると若干名の読者さんがこのむしマガを解約されます。まぁ、このメルマガには生活に役立ったりお金が儲かるようなことが書かれていませんし、多忙な現代人である皆様に決して安くない購読料を払っていただけること自体がすごいことなのですが。


 なので、先月末にも若干名の方が購読を解約するものと思っていたのですよ。


 ところが!今回は1名たりとも解約しなかったのですね。解約率ゼロ。そして読者数も増えています。まー嬉しいですねー。


 とくに先月は例のiPS細胞のねつ造事件をパロディにした、ちょっとふざけた記事も配信したので、こういうテイストを受け付けない方々が解約に走るのではないかと危惧していたのです。しかし蓋をあけてみると、全員購読を継続していただいている。


 つまり、皆様が僕の表現に対して理解していただいているということかな、と思っております。これはとても有り難いことで、皆様は多少やんちゃなことをしでかす孫を、温かい目で見守ってくれるおばあちゃんのような存在なのですね。


 ブログやtwitterのように誰でも見れる媒体では表現に(これでも)気を使っており、とくにユーモアを入れる際にはどこで線引きするかを判断するのが非常に難しいものです。自分の感覚と世間の感覚がズレている時などは、ちょっとしたズレが原因で炎上してしまうことがあります。ただ、このことを過剰に意識しすぎると面白いコンテンツが発信できなくなってしまうジレンマに陥ってしまいます。


 これがメルマガだと、おばあちゃんのように寛容な読者に見守れながら、アクセルを強く踏み込んだ表現が可能になります。こちらとしても身構えずにすんで執筆しやすくなるし、とても助かります。ということで、むしマガをご購読いただいている読者さん一人一人に御礼を言いに回りたいほど感謝している次第でございます。


Vol. 82【むしコラム「【アシナガバチ】おいしいパンとワインを召し上がれ」】


 酵母菌といえばワインや日本酒、そしてパン作りに欠かせない菌です。この菌と人との関わりは、9000年ほどに及んでいます。酵母菌は地球人の文明の発展に大変貢献しているわけです。


 そして近年では酵母菌は生物学の重要なモデル生物としても、大活躍しています。ゲノムの研究、細胞分裂の機構、そして老化のメカニズム。様々な研究テーマが酵母菌を用いて行われており、酵母菌を使った研究成果がベースとなって人の医療に応用されることもあります。


 この酵母菌、種名をサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)といいます。


☆擬人化された酵母菌サッカロマイセス・セレビシエ
http://goo.gl/FJvAW


 しかしながら、この酵母菌サッカロマイセス・セレビシエが野外ではどこに潜んでいるのか、はたまたどこからやって来るのかなど、彼らの生態については実はあまり知られていません。


 酵母菌は、熟れたブドウに湧いてくることが知られています。しかし、熟す前のブドウにはほとんど見つかりません。酵母菌は風で運ばれることがないため、何らかの「運び屋」がブドウにこの菌を運んでくることが考えられます。


 この運び屋として考えられてきたのが、鳥や昆虫です。実際、鳥の体内から酵母菌が見つかった例があります。しかし、酵母菌は鳥の体内では半日くらいしか生きられず、ずっと潜む場所としては不適切と思われます。冬の間、酵母菌が野外環境で安全に潜む場所も必要です。


 今回、イタリアの研究者らはアシナガバチが酵母菌サッカロマイセス・セレビシエの運び屋であると考えました。アシナガバチはブドウを食べること、そしてメスは越冬するため、酵母菌にとって都合の良い運び屋であり、潜伏場所であると思われたのです......


<続きはむしマガを購読


Vol. 83【クマムシ研究日誌「バッタに憑かれた男の趣味」】


 記事はこちら


<続きはむしマガを購読


Vol. 84【クマムシトリビアクマムシの日齢を推定する方法」】


読者からのクマムシにまつわる様々な疑問に対して堀川が回答します。


◆ 質問:


 確かクマムシさんが120才って言っていた気がするのですが、(それにしては選曲がアラサー、私のど真ん中ですが)クマムシの年齢って計測することはできるんでしょうか。


 人間のように誕生日が分からないとだめなんでしょうか。それとも木の年輪や、カタツムリの渦など、何か目安になるものがあるのでしょうか。


◇ 回答:


 クマムシさんが120歳というのは例外的な長生きなので、この情報は無視していただいて結構です。


 さて、クマムシの年齢を計測することはとても難しく、今のところ計測方法は確立していません。


 ただし、僕が飼育しているヨコヅナクマムシについては何年間も観察しているせいか、見た目でその個体のだいたいの日齢が見当つくようになってきました。


 ヨコヅナクマムシのだいたいの日齢を判断するポイントは以下の通りです。


1. 体の大きさ
2. 色
3. 動き


 順を追って説明しましょう......


<続きはむしマガを購読


続きは「むしマガ」(月額840円・初月無料)を登録してご覧ください。