クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

むしマガハイライト【Vol. 79, 80, 81】


☆━━━━日付が

 火曜日に変わってしまってからの送信で申し訳ございません(フランスはまだ月曜日なのですが)。書いていたネタがつまらなかったので全面的に書き直していたら日付が過ぎてしまいました。


 今回は大学院生やポスドク、そして将来研究者を目指す学部生以下の方々にとって有益な情報をお届けします。もちろん、その他の方々もアカデミアの世界について「あーそうなんだー」と思っていただけるような内容になっています。


Vol. 79【むしコラム「研究者が研究職を得るには」】


 昨日は日本にいるときに大変お世話になった先輩がパリにやってきました。彼は僕よりも1〜2歳上で、某研究機関の主任研究員という立場です。彼は大変優秀で業績もたくさんあるので、就任雇用の主任研究員になっているのは当然なのですが、日本の研究職の雇用状況について色々と話を聞くことができたのでここで紹介したいと思います......


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Vol. 80【クマムシ研究日誌「バッタに憑かれた男との出会い」】


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Vol. 81【クマムシトリビアクマムシの水分量をどう量るか(その2)」】


読者からのクマムシにまつわる様々な疑問に対して堀川が回答します。


◆ 質問:


 クマムシの体の水の量についての質問です。クマムシは乾くと水分が85%から0.05%まで減るそうですが、これはどのように計測したのでしょうか。クマムシを顕微鏡で見るととても小さく、どうやって水分の量を知れるのかとても不思議です。なにかハイテクなマシンをつかうのですか?(その2)


◇ 回答:


 さて、前回はクマムシの体重の量り方、そして水分量の割り出し方について、その原理を説明しました。今回は、クマムシの体重を実際に量る際に、どのようにクマムシを扱うかについてお話しします。


 まず、クマムシの体重を測る体重計について。これには、超精密電子天秤という装置を使います。通常、私たちが使う体重計では一番下の目盛りで0.1キログラム、つまり100グラムの単位まで表示されます。たとえば、65.3キログラムといったように。性能の高い体重計だと、0.05キログム、つまり50グラムまでの表示が可能といったところです。


 ところが、クマムシの体重を量るために使う超精密天秤は、最小で0.1マイクログラム、つまり0.0000001グラムまで計測することが可能です。ちなみに、ヨコヅナクマムシ1匹の体重はおよそ2マイクログラムです......


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