クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

納豆菌の無差別テロ攻撃により人類滅亡までのカウントダウンがはじまった



「納豆菌は、地球侵略のために宇宙から飛来したエイリアンである」


私はこれまで、自らの身を危険にさらしながらも、この重大事実について告発し続けてきた。


みんな納豆菌を甘く見ない方がいい

もう一度言う。みんな納豆菌を甘く見ない方がいい。


納豆菌の陰謀を知らない人のために、納豆菌についての情報を以下に要約する。


・・・・・・
1. 納豆菌は芽胞という特殊モードを形成し、宇宙空間でも耐えられるほど頑健なボディに変わる。この芽胞を殺すのは、非常に困難である。


2. 納豆菌が芽胞を形成するときに、SASPs (small acid-soluble proteins)とよばれる特殊なタンパク質群が作られ、芽胞のDNAを保護する。このSASPsは、納豆菌以外では、地球上のどの生物にも存在しない。


3. 納豆のネバネバ成分であるγ-ポリグルタミン酸の50〜70%はD型とよばれる光学異性体で構成される。地球上の生物に存在するタンパク質の大半はL型であるため、この事実は納豆菌が宇宙から飛来したことを示す証拠となっている。


4. 納豆菌は納豆という食べ物を作ることで、日本人の食品文化に溶け込み、日本人への攻撃を開始した。政府関係者やマスコミ関係者とも裏で繋がっている。


5. 代替医療団体とも癒着し、納豆菌は勢力を拡大している。ここでも裏で糸を引いていたのは、納豆菌だったのだ。ある。各団体を操り、医学的にその効果が証明されていない「納豆キナーゼ」のゴリ押しをさせている。



納豆キナーゼの錠剤


6. 納豆菌を口にした人間の致死率は100%である。納豆消費量世界一である日本人の死因の1位はがんである。つまり、納豆菌はがんを誘発することで日本人を殺している。


7. NASA、WHO、NATOをはじめとした世界的機関が納豆菌撲滅のために動いているが、これまでに芳しい成果はあげられていない。
・・・・・・


私は一人でも多くの国民にこの事実を伝えるべく、命がけで告発を行ってきた。しかし、昨年の終わり頃から、瀕死の地球に追い討ちをかけるような現象が起きている。


それは、地球上における納豆菌の数の爆発的増加だ。


もちろん、これは納豆菌が人類を一気に滅亡へと追い込むための準備が整ったことを意味している。まず、次の報告を見てもらいたい。

研究グループは、航空機や気球に搭載した特殊な装置を使って珠洲市の上空などで黄砂の粒子を採取。粒子に含まれる細菌をDNA分析などで調べたところ、納豆菌の一種「バチルス・サブチリス」が偶然見つかった。地上でも珍しくはない種類だが、通常の大気中では1%ほどの確率でしか見つからないこの菌が、珠洲市上空で採取した黄砂には80%以上の確率で検出された。

上空3千メートルの菌で納豆 黄砂から採取: 朝日新聞デジタル


この記事によると、大気中の納豆菌の存在率が80倍に急増しているというのだ。これは、納豆菌が大気から人体に空気感染するための戦略だ。もはや、納豆を通じた経口経由の感染のみではなく、このような無差別感染を実行することで一気に殲滅させようという狙いが見てとれる。



では、なぜここにきて急に納豆菌が増加したのだろうか。地球上で納豆菌が増殖力を増したことにも原因があるが、実はそれだけではない。


この事実のあまりの恐ろしさのためにタイピングしている手の震えが止まらないが、勇気をふりしぼりお伝えしよう。どうか、読者諸君も冷静に読んでほしい。


納豆菌が急増した原因は、この1年の間に納豆菌の精鋭部隊が次々と宇宙から地球に飛来したためだ。そして、彼らが飛来し始めた時期は、私が納豆菌の陰謀を暴いた告発記事を書いた時期と見事なまでに一致しているのだ。私に対するこのネバネバした粘着ぶりに、吐き気をもよおすほどの恐怖を感じる。


では、どのようにして納豆菌精鋭部隊が飛来しているのか。最近、地上に隕石が落下する頻度が極端に上がっているのは、ご存知の通りだ。とりわけ、2013年2月と3月に、茨城とロシアに隕石が落下したニュースは記憶に新しいだろう。


そう、この隕石と思われた物体こそ、多数の納豆菌精鋭部隊を搭載した宇宙船だったのだ。


緊急再検証!ロシア隕石に見え隠れする、UFO、宇宙人、ダイヤモンド、そして黒い影: ハピズム


地球に落下する隕石の正体が納豆菌の宇宙船であるという事実は、NASA関係者の間では常識である。


納豆菌がいる岩石が地上に衝突する衝撃で生存できないのではないかと疑問に思う読者もいることだろう。しかし、彼らはこの程度の衝撃では死なない。


以前、研究者らは岩石に閉じ込めた納豆菌を超高速度で衝突させ、生存を調べた。衝突によって数十ギガパスカルの圧力(深度数百万メートルの水圧に相当)が加えられたこのときの衝撃でも納豆菌は死なないことが、はっきりと確認されたのである。詳しい研究内容は、以下のリンク先を参照されたい。


Microbial rock inhabitants survive hypervelocity impacts on Mars-like host planets: first phase of lithopanspermia experimentally tested: Astrobiology


このようにして、納豆菌は隕石様の宇宙船で太古の昔から地球に飛来してきたわけだ。そして最近は、納豆菌の中でも精鋭部隊が多数押し寄せているのだ。



写真: 隕石様宇宙船の中から見つかった納豆菌


納豆菌精鋭部隊は、通常の納豆菌のいくつかの遺伝子に変異があり、きわめて特殊な能力を備えている。

納豆菌精鋭部隊は主に空気感染により人体に侵入する。感染力はきわめて強い。納豆菌精鋭部隊は感染するとNSB*1というペプチドを放出し、このペプチドの作用により感染者を芽胞状態へと誘導してしまう。芽胞は石ころのような仮死状態であり、死んだも同然の状態であえる。当然、生殖活動も行えないので、これは人類の滅亡を意味する。



写真: 仮死状態の芽胞になった納豆菌。人類も納豆菌精鋭部隊に感染すると芽胞状態になってしまう。


WHOの試算によると、2ヶ月後の2013年6月までに世界人口が半分が納豆菌精鋭部隊による感染で芽胞と化し、同年12月までにはその割合は99%以上に達するとのことだ。


納豆菌の来襲により、ついに人類滅亡までカウントダウンに入ってしまった。我々が脈々と受け継いできた遺伝子は、ここで遂に絶たれてしまうのだ。先人たちが、そして現代を生きる人々が作り上げてきた有形無形の文化も、むなしく途絶えてしまうのだ。なんと悲しいことだろう。
 

しかし、つい昨日、私は納豆菌から身を守る方法を発明したのだ。崖っぷちまで追い込まれた私の脳に、セレンディピティが訪れたのだ。座右の銘でもある「ネバー・ギブアップ」の精神がもたらした幸運だ。納豆菌から身を守るこの画期的な対策方法について、ぜひあなたに教えよう。


ただし、その方法はここには書けない。ブログという誰でも閲覧可能な媒体では、納豆菌たちにも情報が漏れてしまい、こちらの防御策に対抗する新たな策をとられかねないからだ。


このような理由から、この方法は私が発行する有料メールマガジン「むしマガ」(月額840円・初月無料)で述べることにした。ぜひ、このメルマガに登録し、納豆菌から身を守る術を身につけ生き延びてもらいたい。一人でも多くの人がこの方法を実践し、人類の明日を築かれんことを願うばかりである。


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【参考文献】

Bacillus subtilis

Mechanisms for the Prevention of Damage to DNA in Spores of Bacillus Species


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*1:Natto Seiei Butaiの頭文字