クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

人気ブログ「金融日記」の藤沢数希さんと対談しました

今号のむしマガでは、人気ブログ金融日記および人気有料メルマガ週刊金融日記を運営する藤沢数希さんとの特別対談をお送りします。この対談は、僕が9月に帰国した際、まぐまぐ前社長の大川弘一さんにアレンジしていただき、実現しました。美味しいとんかつを食べながら。


むしマガでもよく話題にする生物学的側面からのオスとメスの利害対立など、なかなか面白い対談になっています。


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藤沢数希
理論物理学の分野で博士号取得。欧米の研究機関で研究活動に従事したあと、外資系投資銀行に転身。以後、マーケットの定量分析、経済予測、トレーディング業務などに従事。おもな著書に『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』『外資系金融の終わり』(ダイヤモンド社)、『反原発の不都合な真実』(新潮社)など。
主宰するブログ「金融日記」は月間100万ページビュー。ツイッターのフォロワー数は8万人を超える。
有料メールマガジン『週刊金融日記』では、自身が提唱する恋愛工学の研究成果を随時発表しており、日本有数の購読者数を誇る。
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藤沢:堀川さんは今パリに住んでるんでしたっけ?


堀川:2年ちょっと前からパリに住んでいます。パリ第5大学でクマムシの研究をしているので。


藤沢:ちゃんと堀川さんの本読みましたよ。クマムシって、過酷な環境にも耐えられるタフな生物なんですよね。放射線とか、超低温とか、真空でも生きられるという。


堀川:そうですね。乾燥してカラカラになっても仮死状態で生き延びるんです。


藤沢:宇宙空間でも生き延びるんですよね。


堀川:そうなんです。フランスに来る前は、アメリカのNASAでクマムシを研究していたんです。いわゆる宇宙生物学というジャンルなんですが。


藤沢:なるほど。クマムシの耐性を他の生物で再現できないかとか、研究してるんですよね。


堀川:ええ。たとえば移植用臓器の乾燥保存とか。究極的には人間カップラーメンですね。人間を丸ごと乾燥させて保存して、お湯をかけると復活するみたいな(笑)。他の惑星に旅するときにも、乾燥状態で何年間も過ごして、目的地到着の直前に復活したり。色々な用途が考えられますね。


藤沢:パリでポスドクをしながら、そのクマムシの耐性のメカニズムの研究をしているわけですね。


堀川:そうです。今は基本的なメカニズム、たとえばなぜクマムシが乾燥したり高線量の放射線を照射されても大丈夫なのか、ということを解明しようとしています。
メルマガでは最新のクマムシの知見とか、その他の最新の生物学の知見などを、面白おかしく紹介しています。動物の恋愛を含めた行動生態学についても書いているので、藤沢さんの恋愛工学に少し共通する部分もありますね。


藤沢:まあ、ちょっとクマムシだけだと、マニアック過ぎますからね(笑)。


堀川:そういえば僕がメルマガをやっていて意外だったのは、読者さんから結構な量のメッセージが来ることですね。それまでもブログにメールアドレスを公開していたんですけど、メールなんてまず来ないんですよね。メールってけっこうハードルが高いので。でも、メルマガを始めてからは感想とかがメールで送られてきたりします。ブログと違ってポジティブなのばっかりなんで、それはうれしいですね。応援してくれてるんだな、というのが......


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