むしマガハイライト【Vol. 40, 41, 42】
☆世界のクマムシ研究グループその1
前回の号で、クマムシ研究グループごとに扱っているクマムシの種類が異なることをお伝えしました。今回からもう少し掘り下げて、クマムシの乾眠や極限環境耐性に関わる研究をしている各グループについて紹介していきます。今回は、イタリアのグループについて。
1. イタリアグループ
イタリアのモデナ大学のグループです。チョウメイムシを飼育して研究に使っています。ここは非常に古くからクマムシ全般についての研究を行っており、次回の第13回国際クマムシシンポジウムを主催することが決まっています。
このグループのボスは世界のクマムシ学コミュニティでもTop 3に入るであろうクマムシ学の権威、ロベルト・ベルトラーニ教授です。
ベルトラーニ教授はクマムシの生殖生物学における業績が目立つのですが、実際にはクマムシについては何でもやりたいようです。9年前のフロリダでの国際クマムシシンポジウムの時、僕が彼にクマムシについて何に一番関心があるのか尋ねたところ、全部だ、と答えてくれました。<本編に続く>
Vol. 40【森山和道インタビューその7「メルマガを始めたきっかけ」】
森→森山
堀→堀川
森: いやだから、有料メルマガの不思議なところは、ホリエモンとかのメルマガでもそうなんだろうと、いくら分量が多かろうとなんだろうと1記事あたりの単位で考えたら物凄く割高ですよね。
堀: ええ、そうですね。
森: 津田大介さんのメルマガにしても、僕は読んでないんで分かりませんけど、相当の分量があるって聞きますよね。それでも多分割高なんだろうと思います。読者が多ければ、分量多くするのは簡単でそんなに難しくないじゃないですか。やってない自分が言うのは何ですが、そんなに難しくないのはそれは想像できる。
堀: で、メルマガについて面白いと思うのは、分量が多ければ良いというものでもないらしいですよね。メルマガ業界の人たちの話を聞くと。メルマガにはメルマガの、最適な分量というのがあるらしい、と。
森: 15分で読めるとか、そんなのですよね。
堀: そうそう。
森: ただ、そのへんも非常に難しくてですね......
<本編に続く>
Vol. 41【クマムシ研究日誌: 手なづけられたフェレットのように】
阿部さんと一緒に標本を解析したり文献を調べて種同定を行ったところ、1993年にイギリスのある家の屋根のといから発見、記載されたラマゾティウス・バリエオルナツス(Ramazzottius varieornatus)に酷似していることがわかった(ラマゾティウスは属名で、和名はツメボソヤマクマムシ属となる)。
ところが、両者の形質を細かく比較すると、完全に一致しない部分もある。阿部さんからは、札幌の種類はもしかしたら未記載種かもしれないと言われた。
もしかしたら、おれは新種のクマムシを発見したのか?!と微妙に興奮ていた......
<本編に続く>
読者からのクマムシにまつわる様々な疑問に対して堀川が回答...の予定だったのですが、前回からクマムシさんとクマムシ助手のゆうさんにバトンタッチしています。
☆クマムシさん
【プロフィール】
ヨコヅナクマムシの女の子。
のんびりしている。
☆ゆうさん
【プロフィール】
クマムシの世話をしているちょっと不器用な助手。
好物はゆでたまご。
http://www.kumamushisan.net/labo.html
◆ 質問:
クマムシはどれくらいの低温や高温の範囲に耐えられるんでしょうか(その2)。
◇ 回答:
・クマムシさん→ク
・ゆうさん→ゆ
ゆ「やっと1週間たったね。乾眠クマムシでも100度以上の高温になると辛くなってしまうのは体の構造がゆがんでしまうから、ということだったけど、もうひとつの理由をおしえて」
ク「うん。これは、高温にすると、ある化学反応がすごく進んでしまうことによってクマムシが死んでしまうと思われているんだ」
ゆ「化学反応?どんな?」
ク「ずばり、酸化反応さ」
ゆ「酸化反応...どっかで似たような話を聞いたことがあるような......」
ク「そう、むしマガvol.30のクマムシトリビアに出てきた話だね。乾眠クマムシを何年も置いておくと、体が酸化して復活できなくなってしまうという話だったね」
ゆ「そうそう、それそれ」
ク「あれは室温で乾眠クマムシを置いておいた場合だったね。で、実は......
<本編に続く>
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