むしマガハイライト【Vol. 97, 98, 99】
☆━━━━NASAが新たな火星探査計画を発表
NASAは米国時間の12月3日、現在火星を探査中のキュリオシティがこれまでに有機化合物のクロロメタン、ジクロロメタン、トリクロロメタンを検出したものの、地球型生物の構成要素になるような有機物は検出されなかった、との声明を発表しました。
NASA Mars Rover Fully Analyzes First Soil Samples
さらに、今回検出されたこれらの化合物を構成する炭素が、果たして火星由来のものなのか、あるいは地球から持ち込んだものなのか、はっきりと特定できないとのこと。ということで、今後の調査でクリティカルな発見がなされることを期待したいところです。
そして米国時間の12月4日には、NASAは2020年に新たな探査機を火星に送り込むプロジェクトをスタートすることを発表しました。NASA長官のCharles Bolden氏は、2030年代の有人火星探査を成し遂げるためのステップとして、このキュリオシティ2計画は重要な位置づけにあると強調しています......
Vol. 97【むしコラム「ゆるふわアニマルの放射線防護システム」】
ゆるふわアニマルといっても、クマムシのことではありません。今回は、むしマガにもたびたび脇役として登場する、ヒルガタワムシの放射線耐性についてお話しします....。
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Vol. 98【荒川和晴インタビュー第2回「不審者に間違われないようにするには」】
荒川和晴氏については、下の関連記事もご参照ください。
荒→荒川
堀→堀川
荒:アメリカって普通、挨拶してからお店に入るじゃないですか。お店に入って「How are you doing?」とか、適当な会話をしながらものを買うんですよね。日本に来た時にはじめて、(中略) みんなからすごい変な目で見られて。で、「あ、おれは何か間違ったことをしていたらしいぞ」ということがよく分かったんですよ。その時は、何が間違っているのかは分からなかったんで
すが。
堀:おかしな人に思われたんでしょうね。
荒:ええ。変人ですよね。今考えたら......
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Vol. 99【クマムシ研究日誌「ガンマ線照射施設に立ち入る」】
オニクマムシの放射線照射実験で使う放射線の種類は、ガンマ線と重イオン線と2種類だ。ガンマ線も重イオン線も同じ電離放射線だが、生物に等量の放射線を照射した場合、重イオン線の方がガンマ線よりも大きな影響を与える。
(中略)
照射室では、コバルト60線源がガンマ線を発し、サンプルを照射する。ガンマ線の強さは、線源からの距離に反比例する。台所の三角コーナーに入った生ゴミが放つ異臭も、距離を置けば届きにくい。これと同じだ。つまり、サンプルを線源から異なる距離に置くことで、サンプルごとに異なる線量のガンマ線を照射することができる......
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