クマムシ、極限環境微生物学者に完全勝利。
去る9月25日に新宿ロフトプラスワンで行われたクマムシ vs 極限環境微生物ー地上最強生物トークバトルが満員の観客を迎えて行われた(このイベントに至るまでのあらすじはこちら→クマムシ博士から深海を行く微生物ハンターへの反論: ナショナルジオグラフィック)。
結果から先にいうと、クマムシの圧倒的勝利で幕を閉じた。ここではその模様を振り返ってみたい。
イベント開始。しかし、極限環境微生物学者の高井研氏の姿が見えない。クマムシ勢を相手に怖じ気づいたのだろうか。仕方がないので、メレ山メレ子さんと一緒にイベントを進行する。私がいかにクマムシが最強であるかをプレゼン。ちなみに私がかぶっているクマムシ帽子は、ひよこまめ雑貨店さんに特注で作ってもらったものだ。クマムシは生物学的にも芸術的にも優れていることを説明。そして、むしむし女子からもキラキラ女子からも圧倒的に支持されていることも。
クマムシ助手による「クマムシのうた」のウクレレ弾き語りにより、これが体現された。
以下がその時の映像(残念ながら最初の方はマイクで拾えていない)。
クマムシさんのうたの歌唱終了後、会場全体がクマムシ色に染まった。イベント序盤で早くもクマムシ勝利が決定的となった。
そして会場が暗転し、高井氏を筆頭とする悪の枢軸である極限環境微生物軍団が登場。
高井氏による極限環境微生物のプレゼンが始まると思いきや、捏造データをもとにした私を咎める誹謗中傷が彼により繰り広げられた。科学者としてあるまじき行為である。
「クマムシさんは最貧国の国民にタダ同然で作らせている」など事実無根の内容をぶちまける。しかし、このことは逆に極限環境微生物の劣勢、そしてクマムシの圧倒的優位性を自ら認めているようなものである。
クマムシが圧倒的勝利を収めた後、イベント後半は観客からの質問に我々が答える質疑応答を中心に進んだ。極限環境微生物陣営には高井氏の舎弟である和辻智郎氏と西澤学氏も参戦。ちなみに両氏とも名の知れた研究者である。
ここでもお客さんの質問者に対し「愚問だ」などと悪態をつく高井氏。完全に悪役プロレスラーである。
ただ、お客さん達には楽しんでいただけたようで、なんとかイベントも無事(?)に終了。イベント終了後は我々出演者による著書のサイン会へと移った。
メレンゲが腐るほど旅したい メレ子の日本おでかけ日記: メレ山メレ子
クマムシ博士の「最強生物」学講座ー私が愛した生きものたちー: 堀川大樹
たくさんの方にご来場いただき、改めて御礼申し上げます。
さて、本記事では高井氏について少しネガティブな記述が多くなってしまった。フォローするわけではないが、最後に彼の可愛い一面を紹介しておこう。
高井氏に近い某筋(望月氏)から入手した、クマムシさんてぬぐいをバンダナにし、クマムシさんぬいぐるみを抱いてほほえむ高井氏の写真だ。実はクマムシが大好きな高井氏。彼は本当は善い人物で、ちょっと感情表現がストレートにできないツンデレなのだ。いずれにしても、この写真からも分かるように、クマムシは極限環境微生物も、その研究者も完全にノックアウトした(註: 写真は一部フィクションです)。
もう一度言うが、クマムシこそ地上最強生物なのだ。
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