クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

オタクと変態はモテる

オタクや変態がモテるためには、自らの歪んだ性癖を隠さずに誇りをもってアピールするべきだ。


オタクや変態だからモテないと思い込むのは、大きな間違いである。確かに、オタクや変態は異性からいぶかしげな眼で見られがちだ。嫌われることもある。だから、自分の趣味や性癖が異性にバレるのを極端に恐れ、隠そうとする。ちょっとファッションに気を使ってみたり流行りの話題についていく努力をして、「普通の人カモフラージュ」を試みる。


だが、これはモテるためには逆効果なので、今すぐやめるべきだ。このような行為は、その他多くのマジョリティ、つまり普通の集団の中に飛び込んで自らを目立たなくしてしまうことである。マニュアル通りのPRポイントをエントリーシートに書きこむ就活生のように、好かれも嫌われもしない当たり障りのない人間になってしまうことだ。


世の中にはマジョリティから逸れた尖った人間、つまり、変わった性癖を持つ人たちを好む男女が一定数いる。だから、このニッチを占める人々をターゲットにするのだ。


私の友人に、バッタに食べられることが夢だと語る研究者がいる。33歳になる彼は、最近も自身のブログでユニークな性癖を告白していた。



一人ドラゴンボールごっこ: 砂漠のリアルムシキング


大半の女性はこの研究者を敬遠する。だがその一方で、一目惚れする奇特な女性もたくさんいるのだ。彼と実際に会った際に感激のあまり泣き崩れた女性もいれば、バレンタインデーに精魂込めて作製した菓子を捧げた女性もいたという。


この例からもわかるように、変態はモテるのだ。


マジョリティとかけ離れたタイプの異性と子孫を残すことは、将来環境が変化した場合にに有利に働くこともあるだろう。現時点での多数派の戦略が、未来の環境に適応的とも限らないからだ。もしかすると、異性の好みについての「逆張り遺伝子」がヒト集団の中で一定の割合で維持されているのかもしれない。いずれにせよ、オタクや変態はこの層に向けて自分をアピールしていくことが肝要なのだ。


だから、自らの性癖を隠そうなどとは絶対にしてはいけない。嫌というほど見せつけていくべきである。自らの性癖を堂々とさらけ出すことで大多数の人間には嫌われるが、ここでひるんではならない。下の図のように、結果的には、普通の一般人でいるよりもオタクや変態をアピールした方が異性から好かれる確率は上がるのだ。



図: 一般人およびオタク・変態における異性からみた好感度の割合


世の中には自分の性癖が刺さる人間が必ずいると信じて、異性に接近する回数を増やせばよいだけだ。今はインターネットの発達により、不特定多数の人間に向けて自分の性癖を露出することも容易になった。


じっくりと発酵したくさやがコアなファンをつくるように、あなたも臭ってくるほどの性癖を見せつければ間違いなくモテるようになるはずだ。ぜひ、今日からはポジティブなオタクや変態として生きてほしい。


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