むしマガハイライト【Vol. 52, 53, 54】
今、この原稿を大阪に向かう新幹線の中で書いています。大阪ではクマムシさんのイラストを描いていただいている阪本かもさんと、クマムシさんのぬいぐるみを作っていただいている薄毛ぬいぐるみファクトリーさんにお会いして今後のことを色々とお話しさせていただく予定です。
☆━━━クマムシさんプレミアムぬいぐるみ
先日行ったクマムシさんプレミアムぬいぐるみの抽選販売、予想をはるかに上回る数の応募がありました。本当は皆様全員にお届けしたかった。これが私とぬいぐるみ作者の薄毛さんの思いです。
むしマガを購読していただいている方々からも応募がありましたが、中には当選しなかった方も出てしまいました。本当に本当に申し訳ありません。この埋め合わせは必ず何かの形で、例えば、むしマガ読者限定グッズの販売などの形でさせていただきたいと思っています。
☆━━━━━━━━━━━━━━むしマガ読者限定グッズ先行販売
ということで、今決めました。むしマガ読者限定に、クマムシさん手ぬぐいの先行販売を来週実施します。詳細は次週のむしマガで。ぜひお楽しみに!
Vol. 52【むしコラム「ヤマトシジミチョウ論文についてのその後2」】
昨日に引き続きヤマトシジミの論文について、気になる情報を得たのでお伝えします。最初に断っておきますが、今回お伝えする内容の一部は私の知り合いの研究者から聞いた情報をもとにしており、すべての人がアクセスできる情報源を示すことはできません。
このような理由で、今回書く内容はブログやTwitterで公開することは適切ではないと判断し、メルマガのみで配信することにしました。以上のことをご考慮いただいたうえで読んでいただければ幸いです。
さて、ヤマトシジミについては、今回の研究報告をした琉球大の大瀧准教授らによって、青森で奇形個体が多く見つかったという論文が2010年にすでに報告されていました。このヤマトシジミは、もともと南方に生息する種類で、その生息域を北の方に広げているようです。低温環境にさらされると変異が出やすいことも分かっています。
そんな特徴をもつヤマトシジミですので、福島から奇形個体も寒い環境にさらされた結果にすぎないのではないか、と私も含めて多くの方が批判しました。
ところが、この件について、私の知り合いのある研究者から興味深い指摘を受けたのです。
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Vol. 53【むしコラム「日本人の海外サバイバル術」】
☆━━━━━━━━━━━━━━ルーマニアで女子大生が殺害される
ルーマニアにインターンをしに行った20歳の女子大学生が現地の男に殺害されるという、何とも痛ましい事件が起きました。ブカレストの空港に深夜に到着し、この男性に声をかけられて車に乗ったようです。犯行現場が空港から車で5分ほどの場所であったことから、この容疑者は最初から犯行目的で大学生に近づいたものと思われます。
この大学生がブカレストの空港に到着したのは深夜で、迎えの手配もなかったようです。このような旅程を組んだインターン仲介団体に非があるのではないかとも言われていますが、詳細は今のところ不明です。いずれにしても、トラブルを誘発するような危険な要素がいくつも揃っていたことになります。
☆━━━━━━━━━━━━━━日本人の特徴
これに関連して、僕が海外生活をしている中で感じたことをお話ししたいと思います。
日本というのは例外的に安全な国で、僕も帰ってくるたびに精神的にも肉体的にも弛緩してしまいます。逆に言えば、フランスでは知らず知らずのうちにどこか構えながら生活しているということです。路上を歩いていても電車の中で座っていても、どこか注意を払っていないと財布を盗まれたりする可能性があるからです......
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Vol. 54【クマムシ研究日誌「国際クマムシシンポジウム2003」】
<前回までのあらすじ>
国際クマムシシンポジウムに発表のために作成したポスターを成田空港で盗まれ、意気消沈の堀川青年。発表資料がないままシンポジウム会場に到着したが・・・
<本編>
真っ青な空、眩しい砂浜、そして繰り返し流れる陽気なアメリカンミュージック。
そんなリゾート地特有の浮かれた空気の中、発表資料を無くして憂鬱気分の自分。何とかしてこの嫌なコントラストを消すために、行動を起こした。
まず、発表資料作成を手伝ってくれた先輩の所さんに国際電話で資料を無くしたことを報告。ばかーっ!と言われる。そりゃそうだ。
しかし不幸中の幸い、所さんはパソコンの中に僕の発表資料のデータを保存していた。そのデータをメールで送ってもらい、それをシンポジウムオーガナイザーの協力を得て会場でプリントアウトし、なんとか作成することができた。
学会発表用のポスターは通常、1枚刷りのきれいなものが多い。しかし僕の場合はA4サイズのものを壁にペタペタと貼った、あまり見栄えしないものであった。とはいえ、生まれて初めての学会発表をすることができた。
発表内容はむしマガ Vol.44で紹介した、オニクマムシが乾眠から復活する際の環境湿度の影響についてであったが、参加者からの反応はイマイチであった。
その時は自分なりに面白い研究内容だと思っていたのだが、確かに後から考えれば重箱の隅をつつくようなテーマで、なおかつデータ量が少なすぎるということに気付いたのだった。当時はまだまだ、自分で自分の研究の価値を客観的に判断できなかったのだ......
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