クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『毒きのこ-世にもかわいい危険な生きもの』著者らの意図にまんまとはまる

毒きのこ-世にもかわいい危険な生きもの 菌類研究者の白水貴博士(美声)監修の本書は、毒きのこのみに焦点を当てて紹介している。きれいなきのこの写真に、多すぎず少なすぎない説明が付記されており、図鑑として眺めていても楽しい。 きのこは担子菌類のも…

4/29にニコニコ生放送でクマムシ観察会を開催します

4月29日(水)の18:00から、ニコニコのクマムシチャンネルでクマムシ観察生放送を行ないます。クマムシ博士の解説つき。 クマムシ観察会生放送: クマムシチャンネル どんなクマムシが出てくるのか、楽しみ。 さらに同日19:30からは乾眠状態のクマムシに水を…

ABC朝日放送「ワンダーアース」にクマムシが出ます。

2015年4月29日(水)の14:00から4時間放送予定のABC朝日放送「ワンダーアース 地球のチカラ生き物のチカラ」にクマムシが出ます。 ワンダーアース 地球のチカラ生き物のチカラ: ABC朝日放送 私も芸人のミサイルマンと一緒にクマムシを観察したり、ストレス耐…

共同研究者に「ギブ・ミー・マネー」と言う時代

先週はフランス人の知人一家がこちらに遊びにきました。この知人は、フランスで博士号を取得し、今はアメリカのワシントン大学でテニュアトラック助教をしている知人のアンソニー。そしてアンソニーの妻(台湾人)、子ども、妻のお母さん、そしてアンソニー…

【書評】『捏造の科学者 STAP細胞事件』科学界に横たわる問題を提起し続ける装置

捏造の科学者 STAP細胞事件:須田桃子 本書は毎日新聞記者の須田桃子氏によるSTAP細胞騒動の記録である。2015年の大宅壮一ノンフィクション賞にも選ばれている。 物語は、須田氏が笹井芳樹氏からのメールを受け取るところから始まる。須田桃子氏によるSTAP細…

線虫を食べるクマムシ

youtu.be 先日、線虫を丸呑みしているオニクマムシを発見した。オニクマムシは肉食で、通常はヒルガタワムシなどを飲み込むようにして食べる。だが、線虫を食べることはほとんどない。線虫は飲み込むには大きすぎるので、通常は食べられないからだ。線虫の体…

クマムシが毎日新聞で取り上げられました

クマムシが2015年4月9日付けの朝刊で取り上げられました。 クマムシ:地球最強の多細胞生物 その生態と耐性の秘密 最近は芸人のクマムシがブレイクしてクマムシの認知度が上がったせいか、本物のクマムシについて問い合わせをいただく機会が増えた気がします。…

ドミトリーともきんす:科学の世界へのなめらかないざない

ドミトリーともきんす 本書は『棒がいっぽん』などで知られる漫画家・高野文子さんの作品。寮母のとも子さんと彼女の娘のきん子ちゃんが住む「ドミトリーともきんす」に、研究者を志す四人の学生が下宿している。これら四人の学生の名は、朝永振一郎、湯川秀…

『納豆菌の真実』書籍化のお知らせ

私はこれまで、恐ろしい納豆菌の陰謀を暴露し続けてきた。 みんな納豆菌を甘く見ない方がいい: むしブロ+もう一度言う。みんな納豆菌を甘く見ない方がいい。納豆菌の無差別テロ攻撃により人類滅亡までのカウントダウンがはじまった: むしブロ+ 納豆菌は学…