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クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

悪意は故意と同義


先週、小保方さん側から出されていた不服申立に対する理研の審査結果報告が発表された。やはり予想通り、不服申立は却下され、問題の論文の再調査を行わないというのが理研側の結論だった。


不服申立てに関する審査の結果の報告: 理化学研究所


理研の報告書には、小保方さんらがScience誌にほぼ同内容の論文を投稿した際、同誌から画像の切り貼りをすでに指摘されていたなどの新事実も記されていた。そして、争点となった小保方さんに「悪意」があったかどうかの解釈については、理研側は「故意」と同義であると明確に示した。これは3月に本ブログおよびメルマガで書いた私たちの見解と同一のものだった。

小保方さんによれば、電気泳動像の切り貼りは「画像を見やすくしただけで元データと本質的に変わらない」こと、そして博士論文の画像使い回しについては「本物のデータが存在しているのに意図的に使い回しするはずが無く、単純な画像取り違いによるミス」であるとしている。つまり、「悪意」のある不正ではないという主張だ。

だが残念ながら「悪意」が無かったことを立証するのは難しいだろう。ここでの「悪意」とは「故意」と同義だからだ。

小保方さんに「悪意」が無かったことを立証することは可能か: むしブロ


今回の審査結果報告書作成は、理研の顧問弁護士に依る部分が大きいように思える。不服申立に対する反論として隙なく論理が構成されているだけでなく、絶対に折れないぞ、という強い意志や姿勢をも感じる。


今後、理研で懲戒委員会が設置され、小保方さんやその他の論文著者の処分が決まることになる。小保方さんが重い処分を受けるのは免れないだろう。その後、果たしてその処分を不服としてさらに法廷闘争に持ち込むのかどうか。小保方さん側の勝算はかなり低いし、理研に残ることよりも海外を含めた別の場での活動のための準備を進めた方がベターな選択に思える。年齢的に考えても、まだ別の方面で活躍できるチャンスは大いにあるだろう。その方向に進まれるのであれば応援したいというのが、私の本心だ。


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