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クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

STAP細胞と小保方さんは日本を変えうる

科学・研究

※当記事を発表後、STAP細胞研究の論文内のデータに不自然な箇所があることが指摘されはじめた。


STAP細胞の研究論文内の不自然な画像データ: むしブロ


また、2014年2月14日時点での再現性はまだ確認されていない。これらの点もふまえて、当記事を読んでいただければ幸いです。


・STAP細胞と小保方晴子さんについての報道


先週、理化学研究所の研究グループがSTAP細胞に関する研究発表を行った。この研究成果が科学的に大きなインパクトをもつことと、研究を主導した小保方晴子さんが30歳の女性研究者であることから、連日のように加熱した報道が続いている。


報道の中には、研究成果とは直接関係のない小保方さんのキャラクターを全面に打ち出すようなものも多い。これに対し、より研究成果を強調するような報道を望む声もあがっている。研究成果の詳細を知りたいと思う人は多い。このブログでは、そのような層に向けて、あえて小保方さんの人物像には触れずに研究成果のみに焦点を当てた記事を書いた。


「ストレスで細胞が初期化」の衝撃: むしブロ


だが、大きな発見をした研究者のキャラクターに注目して報じること自体が悪いこととは言い切れない。その研究成果を導いた人間の背後にあるストーリーを知ることで、読者も共感を覚え、その研究内容も印象に残りやすくなる。


欧米の報道機関は研究者の人物像を記述しないという意見もあるが、それは誤りだ。科学記事において、その研究を行っている研究者の風貌、喋り方、ファッションや趣味などを紹介することもある。以下のニューヨーク・タイムズの記事では、生物学者のクレイグ・ベンターさんの研究について書かれている。この中では、ベンターさんが個人でヨットや電気自動車を所有していること、自宅の敷地面積が広大であることなど、自身の研究内容とは直接関係のない記述もある。


His Corporate Strategy: The Scientific Method: The New York Times


だが、本人の卒業文集を転載するなど、日本の報道は明らかに行き過ぎの部分がある。そしてついに、小保方さん自身から声明が発せられた。行き過ぎや報道取材によりご本人や周囲の関係者のプライバシーが侵害されるなどして、研究活動に支障がでているという。


報道関係者の皆様へのお願い: 理研細胞リプログラミングユニット


これは大変残念なことだし、あってはならないことだ。


・小保方さんは日本を変えうる


ただ、裏を返せば、今回の件はそれほどまでに世間の注目を集めているということの証でもある。マスコミの報道姿勢は世間の本件に対する興味の度合いを反映しているからだ。このフィーバーぶりは、小保方さんのキャラクターに依るところも大きい。科学研究のトピックがここまで世間から注目された例は、私の記憶にない。もし、研究グループの代表者が50代の男性教授であれば、騒ぎはここまで大きくなっていないだろう。


仮に、小保方さんや理研が自ら発信をコントロールし、メディアの力を逆利用することができれば、日本の空気を変えて科学研究界に革命を起こすことができるだろう。今の小保方さんは、都知事や総理大臣よりも大きな影響力をもっている。科学技術に関心の薄いライト層からも興味を持たれる研究成果と研究者というのは、滅多に出てくるものではない。もしこれらの層の関心をさらに引きつけて強力な支持者にすることができれば、日本の科学技術を推進する大きな力となる。世論が味方につけば、政府も理研や基礎科学全般に対してまずい待遇をしづらくなる。


私もアウトリーチ活動をしているが、人々に科学の関心を持ってもらうことの難しさを実感している。少しでも科学に対する心理的障壁を低くするために、私の研究対象であるクマムシのキャラクターグッズを作ったり、クマムシの帽子を被ってパフォーマンスをしている。しかし、クマムシの名前を知っているのは、まだ国民の半数にも満たないように思う。


その点、STAP細胞の研究については、アウトリーチ活動のやり方次第では、日本中の老若男女を虜にできるはずだ。科学者を志す子供、とりわけ女の子の数も増えるだろう。スポーツ選手と同じように、ヒーローやヒロインという憧れの存在が、子供に夢を持たせるもっとも大きな原動力となるからだ。それは、結果として日本を科学技術立国として存続させることにも繋がるはずだ。


・研究資金も集まりやすい


アウトリーチ活動は、科学啓蒙を成功させるだけでなく、莫大な額の資金を直接集めることも可能にするだろう。現在、理研は公式サイトで寄付金を募っている。


寄附金: 理化学研究所


ノーベル化学賞受賞者でもある理研理事長の野依良治さんが笑顔で寄付を呼びかけているにもかかわらず、2012年度の年間寄附金総額は1億円たらずである。だが、うまく理研側が発信をしていけば、桁違いの資金が集まるだろう。


まず、STAP細胞研究にまつわる物語を書籍にして出版する。もちろん、主人公は小保方さんだ。小保方さんはなるべく研究に専念する必要があるので、書籍はライターが小保方さんから聞き取りをしながら作っていくのがよいだろう。脳科学者の池谷裕二さんも、この方法で時間を節約しながら書籍を制作している。


この書籍をもとに、漫画、ドラマ、映画などを理研の監修と協力のもとに制作する。これらの作品の権利は理研と小保方さんが所有するため、売上げの一部をロイヤリティとして研究資金にできる。また、これらの作品の中でも理研への寄附を呼びかける。これにより、多くの国民が作品を通して科学に親しみを覚えるとともに、莫大な額の研究資金も集まるだろう。


もちろん、私のこのアイディアは一つの選択肢にすぎない。実際にこのようアイディアを遂行すれば、小保方さんの人物像がさらに一人歩きし、ご本人の心理的な負担も大きくなる可能性が高い。実際にこのような活動を行うのは難しいかもしれない。ただ、せめて、記者会見や取材を受ける際には、理研の広報は寄附の呼びかけをしてもよいだろう。


・とりあえず寄附をしよう


いずれにしても、今回のSTAP細胞に関する研究成果に私自身とても衝撃を受けたし、一研究者としてよい刺激になった。この感覚は、2010年末に発表されたヒ素をDNAに取り込む細菌が発見されたとき以来だ。もっとも、ヒ素細菌についてはその研究成果自体が誤りである可能性が非常に高いが。


ということで、この研究の更なる発展を祈って微力ながら私も寄附をすることにした。Webからでも寄附の申し込みができる。まず、下の理研の「使途特定寄付金」のサイトに行く。ここからだと、STAP細胞の研究に限定して寄附を行うことができる。


使途特定寄附金: 理化学研究所


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Webから寄附の申し込みをしたい場合は、このページの「Web入力」の項目の「入力画面」をクリックする。すると、次のような画面が現れる。


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ここで、「使途特定寄附金の使途」の部分には以下のように記入する。

発生・再生科学総合研究センター細胞リプログラミング研究ユニット小保方晴子研究員におけるSTAP細胞に関する研究促進


これで、小保方さんを中心としたSTAP細胞の研究プロジェクトに寄附金が使われることになる。あとは必要事項を記入して送信すると、確認画面が出て登録メールアドレスに理研から確認のメールが送られる。


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後日、理研から必要書類が郵送されてくるので、その指示に従って振り込みをすれば寄附の完了だ。寄付者は理研のHPで名前が公表されるらしい。それにしても、カード決済システムを導入すれば、もっと効率よく寄附が集まると思うのだが。クラウドファンディングサイトで寄附を集めるのもよいかもしれない。


STAP細胞の研究を応援したい人も、小保方さんのファンになった人も、報道のあり方を議論している人も、とりあえず寄附をしてみてはいかがだろうか。1000円から寄附ができるので、そこまで経済的な負担にならないはずだ。寄附はできないが応援はしたいという人は、理研の寄附サイトやこのブログ記事をSNSなどで広めるとよいだろう。


正直、私が自身の研究ではなく他の研究者の研究に寄附をするのは、矛盾した行為にも感じた。しかし、この革命的な研究は本当に進んでほしいし、上述したようによい刺激ももらったので、その御礼としても今回の寄附は自分で納得している。そもそも、科学研究の世界に身を置く研究者である自分自身が動かずに、その世界の外にいる人に動けというのは筋が通らない。


ところで、もしクマムシの研究も支援してもよいという方がいれば、寄附はしなくても結構なので、私の発行する有料メルマガ書籍クマムシグッズを購入していただきたい。どうぞよろしくお願いします。


最後に。小保方さんをはじめとした理研の関係者の方々へ。今後の研究の発展を心よりお祈りしています。


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