クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

キャラクターのゆくえ


クマムシさんがtwitterで活動を始めてから、もうすぐ1年になります。クマムシさんをデザインしたのは2011年2月で、その後すぐに商標登録をすませました。現在、twitterのフォロワーも1万人を超え、ニュースサイトや雑誌にもちょこちょこ露出するようになってきました。


これまで、多くの方々にお手伝いいただき、先日グッズの販売も開始しました。


かわいいグッズに“むきゅーん” 「クマムシさん」のネットショップがオープン: はてなブックマークニュース


ネットショップの他、日本科学未来館とジュンク堂書店池袋本店(てぬぐいのみ)でも、クマムシさんグッズを販売しています。


従来のゆるキャラに見られる特徴として、「かわいさ」「自分よりも下(ばか)」「従順」などがあります。これは、ペットに見られる特徴とも共通しています。SNSが普及したことで、ゆるキャラから返事が直接もらえるようになりました。このため、キャラクターとユーザーとの関係がより親密なものへと強化されるようになりました。

 
ただ、これらのゆるキャラは、従来のキャラクターの特徴はそのままで、SNSを使っている場合が多いように見えます。ユーザーからの問いかけに、可愛らしく、そしてちょっとおばかっぽくせっせと答えることで、幅広く支持を集めることに成功しているのです。


今後、双方向コミュニケーションができるメディアにおいては、キャラクターの役割はもっと異なる方向に進んで行くことが予想されます。ユーザー一人一人の不安を取り除いたり、問題を解決してくれるような、自分を導いてくれる教祖のような存在に、キャラクターは発展していくと思われます。


つまり、自分よりも"上"の存在となるようなキャラクターが望まれるようになり、可愛さだけでなく知性と知恵を備えたキャラクターが増えて行くこととが予想されます。このようなキャラクターとユーザーの結びつきは、従来の"ちょいおバカ系"キャラクターとのそれとは比較にならないほど強固になっていくのではないでしょうか。


現在多くのゆるキャラで飽和しているゆるキャラ市場ですが、今後は知性というふるいにかけられることでその多くが脱落し、新たなゆるキャラ勢力図が現れてくると思われます。


ということで、今後ともクマムシさんをどうぞよろしくお願いいたします。


【お知らせ】このブログが本になりました

クマムシ博士の「最強生物」学講座ー私が愛した生きものたちー