読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

むしマガハイライト【Vol. 55, 56, 57】

むしマガ


 こんばんは。フランスに帰ってきてから激しい時差ボケに悩まされています。そしてただいまのパリの気温は14度。冬がやって来たかのような気候です。


☆━━━━クマムシさんてぬぐい


 お待たせいたしました。予告通り、むしマガ読者限定にクマムシさんてぬぐいの先行販売を開始します。


クマムシさんてぬぐい
https://p.twimg.com/Awe3LTPCEAAK5oP.jpg:large


 価格はむしマガ読者特別価格1000円+送料350円(レターパックライト)です。誠に買ってながらお一人様につき1枚限定とさせていただきます。


 購入希望の方は、お名前・住所・電話番号をhorikawadd@gmail.comまでメールにてお送りください。その後、振込先の銀行口座をお知らせいたします。


 皆様からのご注文をお待ちしております。


Vol. 55【むしコラム「既得権益と日本人」】


 フランスにもアメリカにも、数多くの移民が暮らしています。多数の異なる人種が混在しているー日本に住んでいるとあまりにかけはなれた世界がそこにはあります。


 2ヶ月ほど前、パリのチャイナタウンに行った時のことです。50歳前後くらいのアラブ系の女性が、警察官によって地面に押さえつけられていました。女性は聞き慣れない言葉で叫び、泣いていました。どうやら、不法滞在で捕まったようでした。


 警官たちはひとつも表情を変えることなく、女性の両手を背中側に回して手錠をかけ足にも錠をかけました。そして、担架に乗せて護送車の中に押し込みました。警官たちのその一連の動作は、まるで荷物を仕分けている運送業のお兄さんたちのように事務的でした。


 このように、世界にはリスクを冒してまで他の国に移動する人たちがたくさんいます。不法滞在で捕まったり、ホームレスになる可能性が高いのに、それでも自分の国に絶望して祖国を捨てた人たちです。それとは対照的に、私たち日本人は、ここまでして自分の国を脱出する人はいません。それは、日本という国の豊かさを物語っています。


 それに加え、日本人に与えられた日本国発行のパスポートを持っていれば、世界中の国に行くことが可能です。このような権利を与えられた国民は、アジアでも日本くらいのものです。


 つまり、日本人は、日本人として生まれた時からこのような特権をもっており、言い方を変えれば既得権益層の人間なのです......


<続きはむしマガを購読


Vol. 56【クマムシ研究日誌「フロリダタクシードライバー・チョップ」】


 国際クマムシシンポジウムが終わった後、フロリダを一人旅に出かけた。シンポジウムが行われたタンパからディズニーランドのあるオーランド、そしてNASAケネディ宇宙センター、マイアミの先にあるエバーグレース国立公園キーウェストと訪れる予定にしていたのだ。ここでは、特に想い出深かかったオーランドからマイアミに向かうまでの物語をお話ししたい。


 NASAケネディ宇宙センターは、この旅で最も訪れたかった場所だった。それはもちろん、ここが何度も人類を宇宙に送り出している宇宙への窓口であり、輝かしい科学の象徴の場でもあるからだが、僕が大好きなジョジョの奇妙な冒険の舞台にもなっていたことも大きかった。


 NASAケネディ宇宙センターに行く手段はレンタカー、タクシーかバスを使うしか無い。車の免許証は無かったので、バスを使うことにした。バスは前もって予約しておく必要があったので電話で予約しておいた。


 ところが当日の朝、ホテルの前でバスを待っても一向に来る気配がない。20分過ぎても来なかったのでバス会社に問い合わせると、バスが故障したからキャンセルするとのこと。いやはや。こちらが泊まっているホテルにも連絡せずにキャンセルとは......


<続きはむしマガを購読


Vol. 57【クマムシトリビアクマムシに遺伝的変化は起きるか」】


読者からのクマムシにまつわる様々な疑問に対して堀川が回答します。


◆ 質問:


 オニクマムシのオスは生まれても交尾できないそうですが、そうなると同じ個体のコピーばかりになって多様性が失われる気がします。それは生物として弱点になりそうですが、個体の変化ってあるのでしょうか。何か変化する機会がないとこんなに沢山の種類のクマムシが生まれないような気がして不思議に思ってます。


◇ 回答:


 クマムシには有性生殖する種類と無性生殖の種類があることが知られています。有性生殖を行うクマムシもそれなりに種数が確認されていますから、クマムシの種類がたくさんいるのはこれで説明できると思います。


 では、無性生殖のクマムシの場合を考えてみましょう。無性生殖を行うクマムシには、メスしかいません。慶応大学の鈴木忠さんが飼育しているオニクマムシは無性生殖をしているようですが、たまにオスが出現するとのこと。しかし、オスは交尾には参加しないので、その存在意義が問われています。


 無性生殖を行うクマムシがいつ頃出現したのか不明ですが、9000万年ほど前にできたと思われる琥珀の中に、オニクマムシ(Milnesium tardigradum)にそっくりなクマムシが閉じ込められているのが見つかっています。琥珀の中のクマムシロマンですね......


<続きはむしマガを購読


続きは「むしマガ」(月額840円・初月無料)を登録してご覧ください。