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クマムシ博士のむしブロ

クマムシ博士が綴るドライな日記

福島第1原発の放射線レベルを他のケースと比較する

科学・研究 社会

先ほど枝野官房長官から、3月13日午前8時33分に、福島第一原発の境界付近で1時間あたり1.2ミリシーベルト放射線量を計測したとの記者会見発表がありました。
これは、福島第一原発1号機での減圧のための排気によって放出された、放射性物質による影響と思われます。


なお、東京電力のサイトによると同日午前11時時点では、福島第一原発正門付近の放射線量は1時間あたり0.006ミリシーベルトになっています。


午前8時33分に計測された1.2ミリシーベルトという放射線量は、は原子力災害対策特別措置法の制限値の2倍を超える値です。しかしながら、人体への影響を考えた場合、この値はあまりにも低い値です。


参考のため、以下にさまざまなケースにおける被曝線量をまとめました。


・正常稼働時に原発から出る放射線量: 0.001ミリシーベルト未満 / 1時間

・自然被ばく: 0.05-0.008ミリシーベルト / 1日

・歯医者のエックス線: 0.02-0.2ミリシーベルト / 1回

・飛行機による東京ニューヨーク間飛行: 0.2ミリシーベルト / 片道

・胸部エックス線: 0.1-0.3ミリシーベルト / 1回

・頭部CTスキャン: 46ミリシーベルト / 1回

放射線治療 : 2000ミリシーベルト / 1回


放射線量を人体への影響という観点からまとめると次のようになります。


放射線障害が確認されうる最低レベル: 200ミリシーベルト

・白血球減少が起こる: 250ミリシーベルト

・急性放射線障害が起こり様々な疾患を引き起こす: 1000ミリシーベルト

・50%の人が日以内に死亡する: 3500ミリシーベルト

・即死する: 10000ミリシーベルト以上


ちなみに、1999年に起きた東海村JOC臨界事故で被爆し亡くなった作業員は、10000から17000ミリシーベルト中性子線を浴びていました。


しかし、今回の原発事故で生じたガンマ線の線量は、人体への影響を考えた場合ほとんど無視できるほどに小さい値ですので、さほど神経質になる必要は無いでしょう。


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